新潟を拠点とするアイドルグループ・NGT48は11日、同日と14日の計3公演の中止を公式サイトで発表した。メンバーの山口真帆(23)が新潟市内の自宅で男2人に暴行されたと訴え、2人が逮捕された事件(不起訴)の影響とみられる。事件を巡っては他のメンバーの「関与」が取り沙汰されている。

 中止になったのは11日の研究生公演と14日のチームG公演2回。

 10日には市内にある拠点劇場の3周年記念公演が行われ、山口も出演。集まったファンに「お騒がせしてしまい申し訳ありません」とあいさつした。公演の途中でメンバーの柏木由紀とともにステージに登場すると、会場のファンからどよめきが上がった。1曲披露した後、「NGTが新しい方向に向かえるように努力していきたい」と応援を呼び掛け、拍手と歓声を受けた。

 終演後、NGTの公式サイトにコメントが掲載された。すでに報じられている事件の概要を説明し、「そのほかに、実行犯ではありませんが、この事件に関与していたファンの男1名も運営側で確認されました」と新たな事実を明かした。

 また事件にメンバーが関与していたといわれていた件は「メンバーの1名が、男から道で声をかけられ、山口真帆の自宅は知らないものの、推測出来るような帰宅時間を伝えてしまったことを確認しました」という。

 今回は山口のSNSで事件が明るみに出て、運営側の見解が発表されなかったことで、ファンの疑念を招いた。この点について公式サイトは「本人やファンの皆様への説明や対応が不十分だった為」とした。

「今後は、全グループメンバーへの防犯ベルの支給、各自宅への巡回等の対策を徹底するなど、これまで以上に再発防止策を講じるとともに、メンバーとの信頼関係を築き、山口真帆をはじめ全メンバーの精神的ケアを、スタッフ一同全力で行なっていく所存です」と記したが、公演中止など波紋は広がっている。