SKE「株式会社化」で注目されるガラス張りの業績

2019年01月03日 16時37分

大みそかにお披露目されたSKE9期生(C)AKS

 JASDAQ上場企業の「KeyHolder」(東京都港区)は昨年12月27日、芸能プロダクション「株式会社AKS」との間でアイドルグループ「SKE48」の譲り受けに関する事業譲渡契約を締結したことを発表した。KeyHolderが設立する予定の子会社「株式会社SKE」が3月1日からSKE48の事業を引き受けることになり、この譲受に際して株式会社SKEからAKSに30億円が支払われる。スタッフなどの運営・管理体制は現状そのままの形で株式会社SKEに移行される予定。

 KeyHolderが明らかにしたSKE事業の2017年11月期実績によると、売上高が21億5500万円、経常利益が3億6600万円と、かなりの黒字となっている。SKE48は昨年発売したシングル「無意識の色」と「いきなりパンチライン」がいずれも約50万枚の出荷を記録。CMも「豚旨うま屋ラーメン」「ラグーナ蒲郡」「愛知トヨタ」「和食麺処サガミ」「イオンカード」「愛知デスティネーションキャンペーン」「アイア株式会社」の7本に出演するなどタイアップも絶好調なだけに、18年11月期も前年度と遜色ないレベルの黒字になると見られている。48グループ内でもトップクラスの売上高を誇ることから30億円という巨額の事業価値となったようだ。

 ここでクローズアップされるのが、SKE48が上場企業の傘下に入ったことで今後、定期的に業務実績が開示されるようになったことだ。KeyHolderはIR活動(株主や投資家に向けて業務実績や財務状況などを明らかにする)に力を入れており「(SKE48についても)さまざまな情報を出させていただきます」としている。それだけに連結財務諸表などを通じて株式会社SKEの売上高や経常利益などがディスクローズされていくことになると見られている。

 芸能事務所が上場しているケースでは東証一部のアミューズ(サザンオールスターズや福山雅治らが所属)などがあるが、複数のタレントやアーティストを抱えているだけに個別のグループやタレントの売り上げまで発表されることはない。だが、株式会社SKEに所属するのはSKE48しかないだけに今後、グループとしてどれだけ利益を上げているのかが全て明らかになってしまう。アイドルグループ単体の業績内容がここまでガラス張りとなるのはSKE48が史上初のケースといっていいだろう。それだけに今後、48グループやアイドル界全体の勢いを測る“具体的指標”としてSKE48の業務実績が注目を集めるのは必至だ。

 昨年大みそかには9期生20人がお披露目されSKE48は総勢77人となった。「当社グループが新宿アルタで運営しているKeyStudioやバラエティー番組の制作会社であるKeyProductionとの展開も視野に、新しいSKE48の形を創出していきたい。投資すべきところには投資していきます」と完全バックアップ態勢を整えているKeyHolderのもとで、さらなる飛躍・発展を遂げることができるか。