アイドルグループ「SKE48」元メンバー・矢方美紀(26)が24日、東京・文京区の東大病院で行われたメディア向けセミナー「乳がん検診最前線―乳がんは唯一、自分で見つけられるがんです―」に出席した。

 矢方は今年4月、ステージ2の乳がんが発覚し、左乳房全摘出とリンパ節切除の手術を受けていたことを告白。現在も放射線治療とホルモン治療を継続している。

 矢方は「水着を着る仕事が多くて、バストアップのために胸のマッサージをよくしていたんです。その時、セルフチェックをした時、左胸の上に硬いしこりがあった。痛くなかったので、治ると思っていた。1週間たって、まだしこりがあるので、病院に行ったところ、気づいたんです」と、乳がんが分かった経緯を明かす。

 乳房を切除することには抵抗があったそうだが「病気を治したいという思いから全摘を選びました」という。

「抗がん剤治療をして、『もう子供できないのかな』という思いもありました。ホルモン治療も10年続けていきます。人生は教科書通り進めていくということはないということを自分で実感しました」(矢方)

 髪の毛も抜け、現在は「指毛ぐらいの毛がやっと生えてきた」と言い、「いろいろな事を体験できたし、これを伝えていきたいと思っています。私は病気をしてるけど、楽しいこともたくさんあるし、前向きに生きていることを伝えていけたらなと思っています」と話した。