「第10回AKB48世界選抜総選挙」の開票イベント(16日、愛知・ナゴヤドーム)で、1位を目指していたSKE48・須田亜香里(26)は15万4011票で2位にランクイン。念願のトップには立てなかったが、昨年から約9万票もアップした。

 すがすがしい表情で須田はマイクを取った。「本当に私が一番びっくりしてます。1位に予想された人たちはみんなグループのセンターで、私には計り知れないプレッシャーと戦ってきた。私はデビューしてから3年間一番後ろの一番端で、ストレスフリー、プレッシャーなしだから、ここまでやってこれました。でもステージの端っこにいても、握手会の列が短くても、ブスだって言われても、運営に推されてなくても、覚悟を決めればファンは気づいて応援してくれる」

 チャンピオンに輝いた松井珠理奈(21)とは約4万票開いたが、実は珠理奈が一番恐れていたのが須田だ。「珠理奈さんにライバルだって言ってもらえるようになった」と胸を張った。

 昨年3月に「コンプレックス力 なぜ、逆境から這い上がれたのか?」を出版。アイドルらしからぬ全てをさらけ出した内容の本を出したことで「すごく自由になりました」。SKEだけでなく、個人での仕事の幅も増え、一般への知名度もぐっと広がった実感に後押しされ、堂々の1位取りを目指した。

 その半面、多数のメディアに出たことで多くのことに気づかされた。「世間の人は思っている以上に48グループのことを知らない。もっともっと自分の武器、個性を出していこう」と全メンバーに呼びかけた。今日の結果をかてに、須田はさらに上を目指す。