ジャルジャル福徳の人生を変えた矢部のツッコミ

2018年05月05日 16時30分

矢部浩之

【現役放送作家X氏の芸能界マル秘ウラ話】本当に能力のある人は、いたずらにそのことを誇示しないという。実力社会の芸能界でもそれが顕著だ。

 ナインティナインの矢部浩之は、かつて「僕は何にもない芸人の先駆者ですよ。何にもないって言われ、それから『ヘラヘラしている』って言われだして、それをイジられるようになったんです」と語っていた。

 ただツッコミの技術は一流だ。ジャルジャルの福徳秀介は「矢部さんに憧れてお笑いを始めた」と告白している。

 かつて矢部がフジテレビ系のバラエティー番組「めちゃ×2イケてるッ!」で、ある漫才コンビのツッコミと入れ替わる企画があった。中学生の時、これを見た福徳は「アレっ? お笑いってボケだけじゃないんや、ツッコミがお笑いなんや、と思ったんです。その時にツッコミの大事さに気づいて。同じネタやったのにツッコミが変わっただけで、こんなに変わるんやって」と、矢部の技術に感動したという。

 雨上がり決死隊の蛍原徹は、かつて「デキる男」と言われていた。若いころの蛍原のツッコミに、他の芸人はみんな憧れていた。平成ノブシコブシの徳井健太は、現在の蛍原をこう分析する。

「意識的に、ちょっと(有能さを)抑えてるところはありますよね。『能ある鷹は爪を隠す』じゃないかって思うんです。イジられる、愛されるってことの方が、芸能界においてプラスだと思ったのでしょう」

 相方の宮迫博之は「僕の方が破天荒なイメージがあるでしょ。でも、ホントに吉本の中でもコイツ(蛍原)が一番ヤバいやつ。昔は泥酔して、お台場の道を歩きながら『こんなもんいらんねん!』って、1万円札を放り投げていましたからね」と明かす。若いころは、今の蛍原とは180度イメージが違ったのだ。

 平成ノブシコブシの吉村崇は「はんにゃの川島章良が有能だった」という。ただ現在の川島が能力を隠しているわけではないとか。

「今はポンコツとか、そういうイメージじゃないですか、ツッコミもできないし。でも最初は、めちゃくちゃすごかったんですって。ツッコミもできるし、ネタもしっかり書いてくるし。NSCの中でも超エリートだったんです」

 ところが金田哲とはんにゃを結成した1年後に事故が起こった。「耳かきをしていた川島がどっかにぶつかって、耳かきがグッと耳の奥に入ってしまったんです。緊急で病院に行って帰ってきたら、黒目が大きくなって今の川島になったんですって。だから『入れ替わってるんだ』って金田はずっと言ってるんですよ。俺が組んだ川島はこんなヤツじゃないと…」。 有能な川島はもう戻ってこないのか!?

☆プロフィル=1967年、東京・神楽坂生まれ。23歳の時にラジオ番組で放送作家デビュー。現在はPTAから苦情が絶えない某人気バラエティー番組やドラマの脚本を手掛ける。