大韓航空のオーナー一族はパワハラ常習だった!

 大韓航空といえば、趙亮鎬(チョ・ヤンホ)会長(69)率いる大財閥「韓進グループ」の中核企業。2014年には長女の趙顕娥(チョ・ヒョナ)氏(43)が客室乗務員のナッツの出し方にブチ切れ、離陸直前の航空機を引き返させ、国民の反感を買った。付いたアダ名は「ナッツ姫」。

 さらに今月、次女の趙顕ミン(チョ・ヒョンミン)専務(34)が口答えした広告代理店社員に激高し、コップの水をブチまけ、携帯電話を投げつけたことが発覚。姉に続き、付いたアダ名は「水かけ姫」で、現在韓国内で集中砲火を浴びている。

 趙会長は22日、顕ミン氏を大韓航空などグループ内のあらゆる役職から即刻辞任させ、関連会社社長の顕娥氏も辞任させると発表し、謝罪したが、騒動は収まらない。

 今度は趙会長の妻の李明姫(イ・ミョンヒ)一宇財団理事長(69)のパワハラ動画が流出。14年に撮影されたもので、工事現場で職員とみられる人物を激しく叱責し、相手の腕を引っ張り、突き飛ばす瞬間が収められている。

 そして最後は父親でオーナーの趙会長。大韓航空の元社員がSNS上で「廊下ですれ違った会長に大きな声であいさつしたら『声が大きい』と注意された揚げ句、クビになった」と告発した。

 事実ならば、恐怖のパワハラ一家だ。韓国事情通は「若者の就職難に苦しむ韓国では、財閥など地位のある者の不祥事にとりわけ厳しい。告発の場になっているのはSNS。次から次へとオーナー一族の悪行が寄せられており、メディアも追随している。財閥解体運動も始まっており、一族は国民からつるし上げられるだろう」と指摘する。

 このほか、一族には権力を利用して、海外から持ち帰った高級ブランドのバッグや服、ソーセージなどを税関を通さず“密輸”していた疑惑も浮上。関税庁は自宅や大韓航空オフィスを捜索し、今後、一族を事情聴取する可能性もあるという。

 財閥に対する国民の憎悪は最高潮に達している。