セクシー女優の蒼井そら(34)が、BSジャパンドラマ「逃亡花(のがればな)」(14日スタート、土曜深夜24時)でドラマ初主演を果たす。蒼井といえば、アジア圏、特に中国で圧倒的な知名度を誇り、中国版ツイッター「ウェイボー」のフォロワー数は1800万人を超える。そんな蒼井がドラマの撮影秘話、海外での熱狂的な人気、今も立ちはだかる偏見への素直な思いを明かした。

 ――夫殺しの容疑をかけられた妻・咲子(蒼井)が、逃亡しながら真犯人を追うさまを描くサスペンス。役作りは?

 蒼井:プライベートでは体験しない話ですから(笑い)。心情をどう表現したらいいんだろうって。夫を殺されたらどうしようとか、想像したりもしましたね。

 ――1月にDJ NONさんと結婚。監督から「幸せオーラが出ているから気をつけて」と演技に注文も付いたとか

 蒼井:そういうつもりはないんですけど、周りからそう見えちゃうのかな、と(苦笑い)。でも生活はあまり変わってないですし、夫は仕事に関して何か意見をする人でもない。以前と変わらず楽に仕事をしてます。でも、夫は放送を楽しみにしてくれてはいますね。

 ――現場の雰囲気もいいみたいですね

 蒼井:笑い声がめちゃめちゃ聞こえる現場なんですよ。ある時、すごく盛り上がっててどうしたんだろうって思ったら、助監督が男性スタッフと「これ! これ!」と私が着る下着を多数決で決めてて。「この2つが残ったんで、あとは蒼井さんが決めてください」って。シリアスなドラマで、下着に特化した内容でもないんですけど、楽しい現場です(笑い)。

 ――中国をはじめ海外のファンも楽しみにしているのでは?

 蒼井:日本のドラマだから見られないと思っている方が多くて。話はあるみたいですけど、中国向けに字幕を入れてドラマが放送できる環境になればいいなと思ってます。

 ――海外で人気を得る姿は想像できていたか

 蒼井:いや、全然ですよ。アダルトを始めてから2年目で台湾に行った時かな。私を知っている方が何人かいて「海外にいるんだ~」くらいな感じ。でも(2008年に)タイ映画に出演した時に「こんなに知ってるの!?」と。中国と同じでネットで私を知ってくれてたんですけど、勝手に海を越えてるんだなって。16年前に仕事を始めたときに自分が中国語をしゃべるとは思ってなかったし、中国語を覚えて中国で活動するなんて思ってもみなかったですね。

 ――海外では神格化されている

 蒼井:日本ではサイン会などもやってましたけど海外ではない。次はいつ会えるか分からない感じなので熱狂的ですね。「私、外タレなのかな、アンジェリーナ・ジョリーかな」と思ったり(笑い)。こういうと、調子乗ってると思われてしまうでしょうけど、それぐらい熱狂を感じます。

 ――結婚を発表したときのブログはAV女優としての経歴にも触れ、すべてをさらけ出した覚悟を感じた

 蒼井:アンチが書けないようにしただけです。先制攻撃というか、ズルいだけですよ(笑い)。

 ――すべてを受け止めて書いたと思いました

 蒼井:アダルトをやっていると「そんなやつがテレビに出るなよ」とか直接言われてきたわけではないんですけど、ネットとかで目にするだけで…。見なきゃいいんですけど、そういうことがすごく多かったので。

 ――後悔していない

 蒼井:別に過去を隠したいとも思ってないです。アジアでもアンチは一定数はいるし、日本よりキツイ言葉をかけてくる人もいなくはないので。文字を読めないのが救いだったりもするかもしれない(苦笑い)。でも、アンチがいない人なんていない。99の応援があっても、1の言葉で心はやられますけど、その1に振り回されないようにしようとは思います。

☆あおい・そら 1983年11月11日生まれ、東京都出身。2002年にAVデビュー(11年以降オリジナル作品への出演はないが、公式な引退はしていない)。トップAV女優としてだけでなく、タレントとしても活動。テレ東系「嬢王」シリーズ、「おねだり!!マスカット」などバラエティーやドラマにも出演。アジア圏で絶大な人気を誇り、特に中国では最も有名な日本人といわれる。