大仁田氏 佐賀県神埼市長選の公約は「大河ドラマ誘致」

2018年04月09日 16時30分

森氏(右)の応援を受ける大仁田氏

 8日に告示された佐賀県神埼市長選(15日投開票)に出馬している元プロレスラーの大仁田厚氏(60)が胸に秘めた公約を本紙に明かした。「佐賀を舞台にした大河ドラマを誘致したい。佐賀にも頑張った人がたくさんいる」。確かに現在、NHKで放送中の大河ドラマ「西郷どん」効果で鹿児島には観光客が殺到している。トップセールスを目指す大仁田氏だけに鼻息が荒い。

 この日、神埼市内で行われた出陣式には元総務相の原口一博衆院議員(58)に、かつて国会で大仁田氏とともに乱闘劇を演じた森裕子参院議員(61)も応援に駆けつけた。支援者も約50人が集まり「かえんば神埼」のキャッチコピーのもと、選挙戦をスタートさせた。

 大仁田氏が公約の1番に掲げるのはトップセールスで神埼ブランドを全国に発信すること。それによりふるさと納税100億円を目指すという。その一環として大仁田氏が考えているのが大河ドラマ誘致案だ。

 電流爆破マッチなど数々の風穴をプロレス業界に開けてきた男は「佐賀を舞台にした大河ドラマを誘致したい。今『西郷どん』がやっているけど、佐賀も明治維新では頑張っていたんだ。早稲田大学を作った大隈重信に佐賀の乱の江藤新平とかね」と構想の一端を明かした。

 実は自身もかつて役者として大河デビューしている。「1996年に放送された『秀吉』に蜂須賀小六役で出演したんだ。大河ドラマの影響はすごくてとんでもない反響があったよ」(大仁田氏)と身をもって大河パワーを知っている。

 現在「西郷どん」の舞台になっている鹿児島は観光客が激増していることを踏まえ、佐賀に大河ドラマが誘致できれば、観光面のメリットは計り知れない。神埼の知名度アップは無論のことだ。

 主人公候補は大勢いる。大仁田氏が例に挙げた大隈と江藤を含めた“佐賀の七賢人”だ。2人のほかに、佐賀藩第10代藩主の鍋島直正、日本赤十字社の原型となる博愛社設立に関わった佐野常民、北海道と樺太を調査した島義勇、現在の外務相にあたる外務卿を務めた副島種臣、東京府知事や初代文部卿を務めた大木喬任がいる。「佐賀藩は優秀な藩だったんだよ」と大仁田氏が言うように、ネタの宝庫だ。

 神埼にこだわれば、近代医学の祖といわれ、江戸幕府の奥医師を務めた伊東玄朴、「次郎物語」で青少年に多大な影響を与えた小説家の下村湖人がいる。
 大河ドラマ誘致案を実行に移す前にまずは選挙戦で勝利を収めることが必要だ。同市長選には現職の松本茂幸氏(67)が立候補。一騎打ちとなる。4期目を目指す松本氏のもとにもこの日、大勢の支援者が集まった。数は大仁田氏よりも多く、市長を3期務め上げた貫禄を感じさせる。

 自民党と公明党の支援もある盤石の態勢だ。松本氏は出馬表明した際「やらなければいけないことがたくさんある」とこれまで手掛けてきた行政の継続に意気込んでいた。松本氏は公共施設の耐震化、企業誘致促進などを掲げている。1週間後の結果やいかに。

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