2月24日に心不全のため80歳で死去した俳優・左とん平さんのお別れ会が3日、都内で行われ、タレントの加藤茶(75)、高木ブー(85)、堺正章(71)、俳優の里見浩太朗(81)らファンを含め約900人が出席した。

 左さんは「ザ・ドリフターズ」の映画に出演したことなどがきっかけで、加藤との親交を深め、タレントの故小野ヤスシさん(享年72)と加藤との親交の深さから“3兄弟”と呼ばれた。

 弔辞を読んだ加藤は「何をやるにも小野ヤスシさんと3人だった。でも、捕まったのはとんちゃんだけだった」と冗談を交えながら、故人をしのんだ。さらに「『芝居をやらないか?』と言って舞台に誘ってくれたのが、とんちゃんだった。時に優しく、厳しく芝居を教えてくれた。そこがいかりや長介さんと違うところ」と語ると、会場から笑いが漏れた。

 最後は「とんちゃん、寂しくて仕方がないよ。でも、もういいよ。ゆっくり休んでください。本当にありがとう」と別れを惜しんだ。

 囲み取材では「正直言って、僕はここ2年くらい調子が悪かった。『加藤、お前、大丈夫かよ』ってとんちゃんに言われるくらい。でも先に逝っちゃった」と寂しそうに話した。

 加藤は2011年、当時23歳の女性と再婚。そのことにも触れ「ある結婚披露宴でとんちゃんが『俺、チューするから!』って言って。ウチの若いカミさんにチューしてた。いま考えてみれば、あれは初めての浮気ですよね」と左さんとの思い出を語った。