西原理恵子氏 少女作家・鈴木るりかさんに刺激的なアドバイス

2018年03月27日 20時54分

左から西原理恵子氏、鈴木るりかさん、あさのあつこ氏、石田衣良氏

 中学2年生の天才少女作家・鈴木るりかさん(14)が27日、都内で行われた「第12回 12歳の文学賞」贈賞式(小学館主催)に特別ゲストとして出席した。

 審査員を務めた個性派漫画家の西原理恵子氏(53)は「才能は潰れるものではないし、まして学生でもある。書きたくない時は書かないでいい。ネタに詰まったらバイトがおすすめ。嫌な人がいっぱいいるので勉強になる。悪人の裏側にある悲しい思い出などがネタになる。私も歌舞伎町の場末のミニスカパブで働いた経験がある。客もスタッフも全員うそつきで勉強になった」と刺激的なアドバイスを送った。

 さらに「サッと入っていきやすい読みやすさがいい。それは宝物だと思う。『火花』(又吉直樹著)なんて3行も読めなかった。なんだ、あの長文は」と脱線すると、同じく審査員の石田衣良氏(57)も「あれは買った人の半分も読んでいないから」と深くうなずいた。

 石田氏はさらに報道陣を眺めながら「いい時は人が寄ってくるが、何年かするとサーッと消えていくから。そういうのに慣れて、自分の仕事に向き合えばいい」と金言を贈った。

 また、西原氏は「寝不足、貯金がない時、夜には悪い言葉が身にしみる。風邪を引きそうに弱っている時は、エゴサーチをしてはいけない。貯金して、何かの時に備えて資格を取っておくこと。それとネタに詰まったら、過去の自分の作品からパクるのが一番いい」などと、デビューしたての中学生を前に、現実的な“指導”を行った。

 その西原氏は、借金が創作活動のモチベーションになり、読者からの感謝の言葉が励みになった。「人様の役に立てるのがうれしい。将来、やることが分からない若者がいたら、人に感謝される仕事を選べばいい」という。

 一方、同じく審査員のあさのあつこ氏(63)は「いい作品に出合うと、ちきしょう、認めたくないがかなわないと思うことがある。死ねとは言わないが、腕の一本でも折ってくれないかなと思うことがある」と作家の嫉妬について言及した。

 石田氏は「『永遠の0』(百田直樹著)なんか、読むと死ねと思うけどね。イマイチだと思う作品は読むのをやめたほうがいいよ」と脱線気味に鈴木に語りかけた。石田氏はかねて同作品を「右傾エンタメ」と批判している。