少女作家・鈴木るりかさん 映像化オファーに「誰が演じても構わない」

2018年03月27日 20時34分

鈴木るりかさん

 中学2年生の天才少女作家・鈴木るりかさん(14)が27日、都内で行われた「第12回 12歳の文学賞」贈賞式(小学館主催)に特別ゲストとして出席した。

 鈴木さんは小学生の時に同賞で史上初の3連覇を達成。その才能が認められて昨年「さよなら、田中さん」(同社)でデビューした。出版不況の中、これまでに7万5000部を売り上げ「将棋界に藤井聡太六段あり、文学界に鈴木るりかあり」と言われる期待の星だ。

 同賞は今年でその歴史に幕を閉じる。鈴木さんは「最後と聞いて寂しい気持ちになった。4年生の時、締め切りの日に原稿用紙たった11枚書き、ろくに推敲もせずに出した小説が、数年後にこうやって出版されるとは夢にも思わなかった。この賞がなかったら、どうしていたか分からない。小説を書くこともなかったかもしれない」と感謝した。

 この日は審査員として、人気作家の石田衣良氏(57)、あさのあつこ氏(63)、個性派漫画家の西原理恵子氏(53)が出席。鈴木さんは「過去には上戸彩さん(32)、ベッキーさん(34)も特別審査員を務められた。今となって祗園精舎の鐘の声、諸行無常の響きありという感じがする」などと、ベッキーの不倫騒動をネタに笑いを誘った。

 現在は中学校を舞台にした作品を書くなど精力的に作家活動に打ち込んでいるが、学校生活との両立が難しく、なかなか筆は進まない様子。一方で、小学館には映像化のオファーがすでに何件か舞い込んでおり「もし私の作品がドラマや映画になったとしたら、それはすごいことだと思う。希望のキャスト? 映像化されただけで満足です。誰が演じても構わない」とコメントした。

 鈴木さんの才能をいち早く見抜いた石田氏は「アイドルのいる事務所だったら、皆やりたいんじゃないかな」と、鈴木作品が近い将来に映像化されることを予想。しかし「僕の作品は十何本、映像化されたけど、その半数は見てからチェッとなった。映像はあくまで監督のものだから仕方ないね」と、映画やドラマが必ずしも作家の意図通りに製作されない現実を指摘した。

 続けて「文章を書くときにすっと素直でいられるのが彼女の強み。このまま自然体ですっと立っていてほしい。2、3年でいいから、普通の会社勤めをしてみてはどうか」とアドバイス。さらに「いったん、この道に乗った以上、この道で行くしかない。10年間、作品を出し続ければ、一生やっていける。前より良くとか、最高傑作などと意気込むことはない。とにかく書き続けること。この10年で職業作家は半分以下になると思うが、自分の持ち場で頑張れ」とエールを送った。