海老蔵 19年にも十三代団十郎襲名へ

2013年02月06日 16時00分

 人気歌舞伎俳優市川団十郎さんが肺炎のため66年の生涯を終えた。

 昨年12月に他界した中村勘三郎さん(享年57)と、スターを相次いで失った歌舞伎界。今後の注目は、長男海老蔵(35)の十三代目団十郎襲名だ。
 4月2日からの東京・歌舞伎座のこけら落とし公演を控えた歌舞伎界にとって、勘三郎さんに次ぐ団十郎さんの死は大きな衝撃となった。この公演で団十郎さんは、幕開けの舞踊のほか、お家芸の「助六」など、6月まで3か月続けて出演予定で、公演の要の一人と位置付けられていた。それだけに訃報を受け、松竹関係者は「『当代最高のキャスト』を並べただけに、代役を決めるのも大変…」と声を落とす。

 全国紙が「試練」「大揺れ」と危機を伝える歌舞伎界。団十郎、勘三郎という由緒ある名跡に空白が生じたわけだが、一部では早くも団十郎さん七回忌となる2019年の十三代目誕生の可能性も報じられている。

 歌舞伎の世界で襲名披露興行は、華のある一大イベント。海老蔵が父の後を継げば歌舞伎人気が高まるのは間違いない。

 1985年に38歳で十二代目を襲名した団十郎さんは、異例の歌舞伎座3か月公演の襲名披露を行い、歌舞伎人気に火を付ける契機を作った。この襲名は団十郎さんにとって、六代目新之助襲名の11年後。04年に現名跡を襲名した海老蔵が十三代目を名乗るのはまだ早いのかもしれないが、芸に磨きをかければ機は熟する。

 海老蔵の十一代目襲名披露もチケット争奪戦が起こる人気ぶりで、パリ公演も話題を呼んだ。団十郎襲名となれば、さらなる関心を集めることだろう。「親孝行ができなかったが、これからは歌舞伎に精進、まい進したい」と4日に語った海老蔵。父の遺志を継ぐ覚悟を固めた。

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