お笑いコンビ「とんねるず」(石橋貴明=56、木梨憲武=56)のバラエティー番組「とんねるずのみなさんのおかげでした」(フジテレビ系)の最終回が22日放送され、平均視聴率が9・7%だったことが23日、分かった。

 同番組は1988年にスタートした前身の「とんねるずのみなさんのおかげです」から現在まで30年間続いた長寿バラエティー。最終回となる今回は「さいごのうたばん」として、同番組から生まれたユニット「野猿」メンバーがゲスト出演し、コントの数々やヒット曲を振り返った。また、放送第1回のゲスト・松田聖子(56)も登場してコント共演を懐かしんだ。

 スタジオ収録部分の最後は石橋、聖子、木梨の3ショットでカメラに向かってあいさつした。石橋が「それでは、また来週」と笑わせ、木梨は「どこかで」とフォロー。エンディング曲「情けねえ」を生披露した2人はサビの歌詞を替えた。石橋は「この国を」を「バラエティーを」に替え、木梨が「滅ぼすなよ」と続けた。最後のパートでは木梨が「この国を」を「フジテレビを」と替え、石橋は怒りの表情で「おちょくるなよ」と歌い上げた。「バラエティーを 滅ぼすなよ」「フジテレビを おちょくるなよ」は、2人からの最後のメッセージだった。

 演奏を終えると石橋と木梨が「みなさんのおかげでしたは、今日でこれまで、バーイ・センキュー」と最後のあいさつを行い、30年の歴史に終止符を打った。テロップには「30年間支えてくれたすべての仲間とテレビの前で同じ時代を過ごしてくれたあなたに愛と感謝を込めて…みなさんのおかげで」が映され、真っ黒な画面に大きく書かれた「した」の2文字が映され、30年の歴史に幕を下ろした。

(数字は関東地区、ビデオリサーチ調べ)