米国防総省のUFO映像公開第2弾!? 米軍の戦闘機F/A―18スーパーホーネットが飛行中に撮影したとされるUFO映像が公開された。米CNNテレビが13日、報じた。

 CNNによると、米ポップ・パンクバンド「ブリンク182」の元ボーカルで、UFO研究家のトム・デロング(42)が設立した研究団体「トゥ・ザ・スターズ・アカデミー・オブ・アーツ・アンド・サイエンス」が情報公開法に基づいて、米国防総省に映像公開を求め、入手した映像だという。同団体は「ゴー・ファスト」というタイトルで、映像をネットに公開した。

 スーパーホーネットが飛行中、超高速移動する飛行物体をセンサーが感知し、カメラがその物体にロックオンし、捉えている。必ずしもエイリアンの乗り物とは限らないが、正体不明の飛行物体ということで、UFOであることに間違いないだろう。

 映像について元民間航空機関職員でCNNの安全分析担当を務めるデビッド・スーシー氏は「飛行しているのに放熱していないことは、私の知識ではどうしても説明できない」とみている。

 なお、CNNの取材に対し、米国防総省はコメントしていない。

 昨年12月、米紙ニューヨーク・タイムズなどが海軍のパイロットから提供されたUFO映像について報じたが、今回の映像に似ている。同紙は当時、国務省が極秘裏にUFOの調査を行っていたと報道。これを受けて国防総省も、海軍機が2004年に撮影したUFO映像を公開している。

 UFO研究家の竹本良氏は「ペンタゴンの映像第2弾ということで期待したのですが、2016年1月2日にすでに映像クリエーターがこの映像を別のところでアップしていた事実があり、本当にペンタゴン発の映像なのか?という疑惑もあるんです」と冷静になる必要を説く。

 そのうえで「ペンタゴンの元情報将校フィリップ・コーソーの暴露に比べれば、たいした話ではないので、やはり大きな問題を隠すための作戦ではないだろうか」と続ける。

 コーソー氏とは、1960年代の国防総省の将校で、97年にロズウェル事件(米国にUFOが墜落し、宇宙人が確保されたとする47年の事件)の暴露本を出版し、ベストセラーになったが、翌年に心臓まひで謎の死を遂げた。しゃべりすぎによる暗殺説は根強い。果たして今回の映像公開の裏に当局の隠された意図はあるのか。