俳優の大野拓朗(29)、落合モトキ(27)、女優の岡本夏美(19)、三原慧悟監督(28)が12日、都内で行われた映画「台湾より愛をこめて」(24日公開)の完成報告会見に出席した。

 台湾を舞台に、漫才師として成功することを夢見ていた雄介(大野)と光一(落合)の姿を描く青春ロードムービー。大野は現在放送中のNHK連続テレビ小説「わろてんか」でも芸人を演じている。

 岡本は大野を見ながら「(芸人としても)めっちゃすてきです。本物の芸人さんよりも面白い。披露してくださいよ~」とニヤリ。“一発ギャグ”をむちゃぶりされた大野は「準備は整っております!」と覚悟を決め、一発ギャグを披露。見事にすべることなく会場の観客を笑わせたが「今、すごく背中がかゆいです」と赤面した。

 また、本作が商業映画初メガホンとなった三原監督は台湾で活動し、ユーチューバーとしてアイドル的人気を誇る。

 大野も現地での人気に驚いたようで「僕らが撮影してる時も僕たちじゃなく(三原監督に)『キャー!』『サインちょうだい!』とか。めちゃくちゃ囲まれて、本当にすごい人気なんですよ」と目をパチクリ。三原監督は照れながらも「僕は今回の作品などを通じて、日台友好の懸け橋になりたい」と意気込んだ。

 先月6日に発生した台湾東部地震を受け、興行収入の一部が義援金として寄付され、上映劇場に募金箱も設置されることが発表された。

 大野は「台湾に行って交流すると、向こうの人たちから僕らも元気をもらえる。この映画を見て、台湾いいなと思ってもらって、台湾を訪れる一つのきっかけになれればと思います」とコメント。前日(11日)でちょうど発生から7年となった東日本大震災では、親日で知られる台湾から温かい支援が届いただけに、落合も「3・11も、台湾の地震も忘れちゃいけないこと。人ごとと思わず忘れないことが大事です」と“日台友好”を訴えた。