米経済誌「フォーブス」が今週、「ヒップホップ界の長者番付」を発表。米歌姫ビヨンセ(36)の夫でラッパーのジェイ・Z(48)の保有資産が9億ドル(約960億円)に達し、初めて“世界一のお金持ちラッパー”になった。

 同誌は2011年から同番付を毎年発表。初回からラッパーの“ディディ”ことショーン・コムズ(48)が、これまで1位をキープしてきたが、今回初めて2位に後退。資産は8億2500万ドル(約880億円)と推定される。

 フォーブス誌は、この1年でジェイ・Zの資産が拡大した理由として、シャンパンとコニャックの有名ブランド2社や音楽配信サービス「Tidal」を買収したことに加え、自身が経営するレーベル「ロック・ネイション」の収益増を挙げている。

 同誌によると、ビヨンセの資産は昨年で3億5000万ドル(約370億円)。夫婦合わせて約1330億円というから驚くしかない。

 一方、2位のディディについて同誌は、出資するウオツカブランド「Ciroc」や音楽専門チャンネル「Revolt」の業績不振が原因で、資産額が増加しなかったとしている。だが、英酒造メーカーと共同企画したテキーラブランド「DeLeon」は好調のようだ。

 3位にランクインしたのはドクター・ドレー(53)で、資産は7億7000万ドル(約820億円)。共同プロデュースしたヘッドホンブランド「Beats by Dr.Dre」を14年、アップル社に30億ドル(約3200億円)で売却したことによる資金が大きい。

 また、アップル社からこの夏に1億ドル(約106億円)相当の同社株を譲渡されることが決まっているため、来年のランキングでは上位の2人を脅かす存在になりそうだ。