「ナイトスクープ」30年 新旧プロデューサーが舞台裏秘話を明かす

2018年03月05日 20時02分

奈良井正巳氏(左)と松本修氏

 1988年3月5日にスタートした大阪・朝日放送(ABC)の看板バラエティー番組「探偵!ナイトスクープ」(金曜午後11時17分、関西ローカル)の初代プロデューサー・松本修氏(68)と、現プロデューサー・奈良井正巳氏(49)が5日、大阪市内の同局で取材会を開いた。

 関西を中心に絶大な人気を誇る同番組は。探偵が視聴者のどんな依頼も調査する、視聴者参加型バラエティーだ。松本氏は番組開始時について「(初代局長の)上岡龍太郎さんの当意即妙さを生かしたトーク番組が、できるのではないかと思った」と振り返った。

 今でこそ、司会者がVTRに対してコメントする番組は多いが「30年前の日本に、司会者にVTRでプレゼンする番組はなかったはずだ。それに本音でズバズバ言える人は、上岡さんか横山やすしさんくらいだった。フジテレビの『とくダネ!』を作ったプロデューサーも『上岡さんの代わりに、小倉(智昭)さんにプレゼンする形を作った』と告白してきた。こういう形をスタンダードにした大河の一滴となったことを誇りに思っている」と胸を張った。

 上岡さんの芸能界引退を受けて、2代目局長に就任した俳優・西田敏行(70)は番組中、たびたび涙を流すことで知られる。

 松本氏が「スタッフが泣いてくれといったことはない。桂小金治以来の涙のスタイルをテレビに持ち込んだ人」と語ると、奈良井氏も「もともと涙を流しやすい人だったそうですが、お年もあって最近は特に涙もろい。(出演者が集まる)前室に今日のテーマってのが貼ってあるんですが、それを見ただけで涙ぐんでる時もある。1回で3本の依頼を放送しますが、泣かずに帰る日は少ないです」と笑った。

 また、奈良井氏は今後の番組について「一般依頼者の熱い思いが根本なので、これを裏切らないようにしたい。(30年で)家族の関わり方や問題は変わってきてますけど、それに寄り添っていれば番組もどんどん新しくなる。普通の番組では取り扱いにくいことも『ナイトスクープ』では向き合っていきたい」と誓った。