吉本興業が未来のブロードウェースターを発掘すべく開設した「ヒントン・バトル ダンスアカデミー(HBDA)」の2期生合格者6人が4日、都内で発表された。昨年行われたオーディションの合格者6人を加えた12人が、4月から同アカデミーに入学する予定だ。

 トニー賞に3度輝いた世界的ミュージカルスターのヒントン・バトル(61)が、4種類のダンス(バレエ、モダン、タップ、ヒップホップ)の審査を行い、6人が選ばれたが、丹下愛結(たんげ・あゆ=17)さんは、愛知・名古屋市出身の現役高校生。この日の参加者の中では最年少だ。

 自身のエントリー番号を呼ばれると困ったような表情を浮かべたが「落ちたのかと思って『ヤバイ、どうしよう』と不安になった。でも、おめでとうと(ヒントンから)言われ、合格を実感できた」という。

 3歳からダンスを始めたといい、本気でダンスに向き合い始めたのは中学時代。「私が落選したあるオーディションで、同級生は合格した。悔しくて、負けたくないと思ったのがきっかけ」だそうだ。そこで中学2年の時に、ダンサーを目指して母親と上京。現在は都内在住で、スタジオへ通いレッスンをこなす。

 目標としているダンサーはいないそうで「(人々から)目標とされる人になりたい」ときっぱり。「見ている人に元気やパワーを届けられるのはもちろん、私という存在を示すことができるダンサーになりたい」と意気込んだ。