航空ショーが“無許可”と告発されたブルーインパルス曲技飛行の今後

2018年03月03日 16時30分

鮮やかな編隊飛行に多くのファンがいるが…

 戦闘機マニアの反応は――。航空自衛隊の奈良基地(奈良市)が2016年に開いたイベントでアクロバット飛行チーム「ブルーインパルス」が無許可で曲技飛行したとして、奈良県など5県の住人約130人が2日までに航空法違反の疑いで、当時の基地司令への告発状を奈良地検に提出した。

 告発状などによると、16年11月のイベントで、ブルーインパルスは奈良県北部や京都府南部を飛行。航空法では人口密集地で曲技飛行をする場合、国交相の許可が必要と規定。住民は反転などを伴う曲技飛行が無許可で行われたと主張している。

 告発は1月の愛知県・空自小牧基地に続いて2例目。因果関係は不明だが、3日に予定されていた小牧基地のショーは取りやめになった。各基地やイベントでショーが開催されると、毎回黒山の人だかりとなることから、ネット上でも「せっかく楽しみにしてるのに」と告発を残念がる声が大きい。

 この動きは広がりを見せるのだろうか? 全国の航空ショーを追いかけて撮影する航空機マニアは「いや。全然心配いらない」とこう話す。

「小牧基地の中止は騒動を避けるための“様子見”でしょう。次の機会には実施されるはず。ショーは全国で年に数十回行われている。1つが中止になっても、見る機会に影響はない。厚木基地でも騒音に反対する団体がデモをやっている。基地関係は目をつけられやすいから仕方ない」

 1964年の東京五輪でブルーインパルスは空に五輪マークを描いた。2年後の東京五輪でも同じ演出が見込まれている。

 ブルーインパルスは松島基地(宮城県東松島市)に所属。マニアは「東日本大震災のときは松島基地のショーも中止されたけど、今は復活。松島の住民たちもブルーインパルスのことを受け入れている。そういう基地の方が多いと思う」と話している。