有賀さつきさん死因 なぜ父親にも知らされないのか

2018年03月03日 15時00分

元フジテレビの人気アナだった有賀さつきさん

 アイドル女子アナブームの火付け役、元フジテレビ人気アナの有賀さつきさん(享年52)の早すぎる死から1か月。「知人に聞いてみたら、やはり噂されてる通り乳がんだったらしいですね」とは某テレビ関係者だ。その知人とはテレビ局の元スタッフで、かねて有賀さんとは公私にわたって親しくしていたという。

「はっきり乳がんと聞いたわけじゃないそうですが、有賀さんは痩せるずっと前、乳がん検診の話を熱心にしていて『ひょっとしたら…』と何度も言っていたとか。私も何度か仕事で一緒になりましたが、有賀さんは超マイペース。だから連絡があるときとないときの差も激しく、半年間音信不通とか普通だったそうです。約束のドタキャンも多く、その理由を『バラ園へ行きたくなった』と言われたことも。最近はすっかり連絡がなくなっていたそうですが…」

 激痩せ、ウイッグなど有賀さんの“異変”は、2016年11月末に出演した「有吉反省会」(日本テレビ系)のころにはネットで騒がれていた。

 15年6月以来、ツイッターは放置状態で「2年ぶりにツイートしてみました(中略)私は色々疎いから」と昨年8月に更新したと思ったら、翌9月までに番組告知など計4回つぶやいただけ。最後のツイートは他界する3日前の1月27日だが「レイバンのサングラス80週年慈善活動特価今日2499円!」と明らかに本人発信ではなく、乗っ取りか何かとみられる。

 オフィシャルブログも15年6月から昨年2月まで1年半余り更新がなく、この15年の夏前、有賀さんには“何か”あったと考えられる。くしくもフリーアナの小林麻央さんは、16年6月に夫・市川海老蔵(40)が乳がんだと公表し、昨年6月に34歳の若さで他界。SNSなどで闘病生活をオープンにしていた麻央さんの陰に隠れる形で、同じ時期、有賀さんは人知れず闘病生活を送っていた。

 1年半以上ぶりのブログ更新となる昨年2月13日、有賀さんはネットで騒がれた前出の「有吉反省会」出演時の写真をアップ。「『有吉反省会』ならぬ、有賀反省会」という書き出しで「とにかく、怒濤の日々でして」と近況報告している。文面は「良く寝て、身体に声をかけて、感謝して。ありがとう、ありがとう! 生活を見直したら、涙が滲んできました。(中略)ずいぶん私も病んでいました(笑)」などかなり達観した内容。

 文末ではブログ終了をほのめかしているが、翌日のバレンタインデーにも更新。このときは16年9月に出演した「お坊さんバラエティ ぶっちゃけ寺」(テレビ朝日系)でのオフショットを載せ、このブログ更新前日に終了した同番組について触れている。

 その写真については「あまり現場で写真撮影をしない私が、昨年『ぶっちゃけ寺』ロケでどうしても撮ってほしいとお願いしたものです」と説明。一緒に写っているのは闘病の末、1993年に胃がんで他界した元フジテレビアナ・逸見政孝さん(享年48)の長男・逸見太郎(45)と「クイズ世界はSHOW by ショーバイ!!」(日テレ系、88~94年)で逸見さんと名司会コンビだった渡辺正行(62)だ。

 そのロケで有賀さんは、2人に同行し逸見さんの遺品整理を手伝った。そしてブログを「たくさんの感謝を込め、ご冥福をお祈り申し上げます」と締めている。有賀さんのブログはこれが最後。このときすでに、若くして逝ったフジの大先輩アナと自分の境遇を重ねていたのかもしれない。

 有賀さんの病状や死因は、遺族にさえ伝えられていない。父・洋さん(84=写真)によると、葬儀前後に必要な死亡届の死因などの欄には「何も書いてありません」。届け出作成の際に要る医師による死亡診断書も「手元にはない」ため、2月5日、入院先の病院(東京・港区)を訪ねたが「口外しない」という本人の意思を尊重したいと医師から言われ、「説明も具体的になかった」という。

 その約束の証拠は「一紙も何も残っておりません」とのこと。「医師が一方的にそう言ってるだけでは?」と問うと、洋さんは「まぁそうですね」と答えたが「本人もまさか(死ぬとは)と思ってる状態だったと思いますよ」と“予期せぬ死”を繰り返し強調した。

 横浜の実家を離れ、一人娘(15)と暮らしていた有賀さんからは「あまり体の不調について、私に直接何の連絡もなかった」といい「娘を頼む」的なことを言われたこともなかった。孫娘が母親の異変を連絡してくることもなく「本人はもともと自分はそうなる(死ぬ)とは思ってませんでしたから。家庭の中でもあんまり(調子が悪いなどの)訴えはなかったみたいですね。自分のことは自分でやってたようです」。

 医師らの話だと、資格マニアの有賀さんは亡くなる寸前まで前向きで、病室で漢字検定一級の勉強をしていたという。最後の瞬間まで意識ははっきりしていたらしく、容体が急変し意識がなくなる前までは、一人でトイレにも行くなどちゃんとしていて「自然衰弱に近い形」だったそうだ。

 見舞いに訪れても苦痛など訴えることは全然なく「それが最期の瞬間まで…。私は驚異の人だと思います」と洋さんは表現した。

 病状を身内にすら隠し通したのは「他人に迷惑を掛けたくない一心じゃないでしょうかね」と娘の気持ちを代弁。ただ、そんな強い信念が「あるいは災いしたのかもしれません」とも語った。

 法曹関係者からはこんな指摘も。「死因欄空白ならまだしも、保険は下りないと思います。保険が下りない拒否事由にあたるか否か、分からないためです。感覚としては、そこらへんの事情を話せば普通は教えてくれるのではないかと思います。他方で、医療ミスなどの可能性があるにもかかわらず死因を隠せば、警察に告発し、警察が死因を医者に確認することになると思います」

 いずれにせよ洋さんは「多くのものが、私にも分からないまま通り過ぎていった時間の短さに驚いております。(中略)私自身、これから何をすべきか分かり得ない」と困惑しきりだ。

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