【映画大賞】主演男優賞・西田敏行「大杉漣さんの代わりに北野映画に出るね」

2018年02月26日 16時20分

最後は破顔一笑だった西田、たけし、塩見(左から)

「第27回東京スポーツ映画大賞」(ビートたけし審査委員長=71)はたけしが監督を務めた「アウトレイジ 最終章」が監督賞、作品賞、主演男優賞、助演男優賞、新人賞の5冠を達成した。助演男優賞決定後の21日に急逝した大杉漣さん(享年66)に、勢揃いした「アウトレイジ」俳優陣は「さらば、漣さん」と鎮魂メッセージを寄せた。

「アウトレイジ 最終章」で暴力団幹部の役を演じた俳優・西田敏行(70)は、主演男優賞を受賞。愛とユーモアあふれるスピーチで、急逝した役者仲間だった大杉さんを追悼した。

 西田は「東スポ映画大賞主演男優賞をただいま拝受いたしました“福山雅治”です」とボケて、会場中に爆笑の渦を巻き起こした。数々の作品で大杉さんと共演してきた西田は「惜しむらくは大杉漣という戦友を失いました。とってもつらいのですけど、急逝と言いますか、突然にいってしまうというのは、今思うと、大杉漣さんらしいなと思っています」としのんだ。

 だが、これで終わらないのが西田流だ。「漣ちゃん、すいません。あなたがずっと出ていた北野武映画に、このまま私がスライドすることになりました」とユーモアを交えてあいさつを締めた。

 授賞式後に西田に聞くと「大杉ちゃんがこういうことになっちゃって、こういうあいさつもどうかなと思ったんですけど、これだけ急いでいっちゃった大杉ちゃんに対して、本当にぽっかり空いちゃった。言ってみれば北野映画の定席があったのが、大杉漣というイスがあったのに、なんの断りもなしにいっちゃったから、そこはちょっと誰かで埋めないとダメなんじゃないかなという気持ちになったんだけどね。あとは監督次第ですよ」とちゃめっ気たっぷりに話した。

 大杉さんとの思い出は数え切れないほどある。「俺がいろいろアドリブ飛ばすのを楽しそうに聞いていて、流ちょうにアドリブに答えてましたね。現場にいるのが楽しいという感じでいてくれたのを今でも忘れないですね。シリアスなアクターな顔とコメディアンとしての一面も持っていて、振り幅の広い役者だなと思っていたし、多彩な趣味も持っていたんで、人生を面白がっているな、とってもいい生き方してるなと思いました」

 これまで数々の映画賞を受賞し、授賞式に出席してきた西田は「栄えある東スポ映画大賞、いつかは来たいなと思っていましたけど、今年ようやく念願かなって来れて、やっぱりいい雰囲気ですよね。本当の映画ファン、映画が好きな人は好む映画賞なんじゃないかなと思います」と笑顔を見せた。