【映画大賞】松重豊「大杉さんの背中を見て、ついてきた」

2018年02月26日 16時20分

大杉さんをしのぶ話にたけしも涙ぐんだ。右は大森

【第27回東京スポーツ映画大賞(ビートたけし審査委員長)授賞式=25日】「アウトレイジ 最終章」で前作に続いて刑事役を演じた松重豊(55)が助演男優賞を受賞。ドラマ「バイプレイヤーズ」(テレビ東京系)で共演していた大杉さんが腹痛を訴えた際も病院に付き添い、最期をみとった。

 松重は「映画デビュー(1992年公開の主演作『地獄の警備員』)した時、(共演者の)大杉漣さんに映画の楽しさを教えていただいた。『こんな華やかな場所に一緒に立てるんですね』という喜びを、つい4日ほど前に(バイプレイヤーズの撮影地の)千葉の海で話していた」と話し、天国に届けるように目線を上げて「漣さん、これからも日本の映画を、僕たちを見守ってください。ありがとうございました」とあいさつした。

 授賞式を終えて「大杉さんの逝去から日があまりにも浅いのですが、北野監督はじめ出演者の仲間と一緒に、今日の日を、大杉さんの逝去を共有できた。記憶に残る授賞式になった」としみじみ。

 大杉さんは式を欠席する代わりに動画でメッセージを寄せる予定だった。「大杉さんが亡くなる日に『ビデオメッセージになっちゃうんだよね、松っちゃん』『そうですか。一緒に出たかったですね』と話してたんです。『一緒に出たかった』が全然違う理由になってしまった。こんなことになるとはね…」

 松重と同じく舞台出身の役者だった大杉さんは、評価されない時代を経て、北野作品で脚光を浴びるように。松重は「信じていればいつか誰かが評価してくれる世の中だと、大杉さんの背中を見て、ついてきた。この場にいないことが本当に残念でならない。大杉さんの思い出を胸にこれからもみんな頑張っていく。そういう式になりました」としみじみと語った。