【エンタメ賞】日本芸能大賞・きみまろ 戦友・たけしとの秘話公開

2018年02月26日 16時15分

キャバレー時代から苦労を共にしたたけし(左)ときみまろ

「第27回東京スポーツ映画大賞」と同時表彰された「第18回ビートたけしのエンターテインメント賞」は、ベテランと若手の揃い踏みになった。日本芸能大賞に輝いた綾小路きみまろ(67)は、憧れのたけしに表彰されて大感激。売れる前のキャバレー時代から苦労を共にしただけに「大変光栄だし、戦友に会った気持ち」と喜び、本紙に当時のたけしとの秘話を明かした。

 きみまろは「ありがとうございました。光栄です! 涙が出るほどうれしい。同じ時代を生きて、語り尽くせない思い出がある。20代から40年たちますが、あの時代のことはしっかり心の中で生きています」と喜んだ。

 キャバレーで漫談をやっていたころ、まだ売れる前のたけしもツービートとしてもがいていた。当時からきみまろはたけしの毒舌に目を見張っていたという。やがて、漫才ブームが到来。ひと足先にスターとなったたけしは憧れの存在になった。

 一方のたけしも、きみまろは気になる存在だった。ある番組で共演したとき「ステージをこっそり見ていた」と明かしたこともある。たけしは「抜群の司会をやっていたんだよ。まず客ではなくホステスをイジるの。そしたらホステスを口説いていた客もきみまろさんを見なきゃいけないでしょ。そうやって巻き込んでいくのがうまいんだよな」と絶賛した。今ではきみまろのライブも連日満員御礼。遠隔地からツアーが組まれるほどの人気を得た。

 きみまろがたけしとの秘話を語る。

「初めて共演したのは1980年代前半、渋谷のパルコ劇場でした。毒舌の草分け的存在だった、たけしさんはすごく勢いがあって、尊敬していましたね。その時『漫談やってるんだ。頑張ってよ』と言われたのが一番の思い出です」

 その後、ブレークまで30年かかったきみまろ。この日披露した漫談で、たけしのネタをパクっていたことを告白したが、あれは本当だという。

「地方とかでずいぶんマネしましたね。そうやってしのいでいたんです。最近たけしさんに用事があってお会いしたとき、謝罪したんですよ。『実はネタを使わせていただいていたんです』と。たけしさんは『そういう時代だったんだから、いいんだよ』と笑っておられましたね」

 きみまろにとってたけしは、いわば戦友。それだけに、授賞式を共にした感慨は深い。

「演芸というジャングルで、売れるか売れないかわからないなか、戦ってきた戦友と大都会で再会した心境です。縁があり、運があり、お互い努力してきたから今がある。これからも命ある限り、たけしさんのそばで芸人をやっていたい。たけしさんも体を壊さず、引っ張っていってほしい。あなたの大活躍した姿を見れば頑張れますから」

 そう語ったきみまろは、授賞式終了後、その足で広島へと向かった。