「第18回ビートたけしのエンターテインメント賞」表彰式(25日、都内)で、漫談家の綾小路きみまろ(67)が日本芸能大賞を受賞した。
きみまろは「ありがとうございます。光栄です。涙が出るほどうれしいです。たけしさんとは語り尽くせぬ思い出があります。まだお互い20代でした。あれから40年がたちましたが、あのころのことはしっかり心の中に生きています」と喜びのコメント。
たけしときみまろは売れない時代から、キャバレーなどでネタを披露してきた。きみまろは、当時からたけしのことを憧れの存在として見ていたという。1980年代の漫才ブームで一気にスターダムに躍り出たたけしと、それを追いかけるようにして売れたきみまろ。大人気になった2人が同じステージに立っただけに感慨も深い。
たけしは「キャバレーの司会をやってたんだけど、当時から本当にうまかった。最初に客じゃなくホステスをいじるんだよな。そしたらホステスを口説いていた客も見るだろ。巻き込んでいくんだよ」と絶賛。続けて「今じゃ(きみまろのライブを見に)ツアーまで組まれるぐらいだもんな。すごいよ」と舌を巻いた。その後、きみまろがネタを披露し、会場を笑いの渦に包んだ。
同じく日本芸能大賞を受賞した明石家さんま(62)はスケジュールの都合で欠席。さんまについてたけしは「あんなアドリブがすごいやつ見たことがない。オレのキャリアの中でコイツはすごいと思わせた一人」と評した。ただ「あいつ1時間の番組でも5時間しゃべるからな。その後、自分が出たテレビを家で見るんだろ。泳がないと死んじゃう魚みたいだな」と半ばあきれ気味に語った。