【映画大賞】自ら「アウトレイジ 最終章」を作品賞に選んだたけし「しょうがない」

2018年02月26日 05時10分

持論を語った北野武監督

「第27回東京スポーツ映画大賞」表彰式が25日、都内のホテルで行われ、作品賞には北野武監督(71)の「アウトレイジ 最終章」が輝いた。

 審査委員長自らの映画を選んだわけで、たけしは「だって、興行収入的には日本の映画の中でかなりいいんじゃないの? 結構、集客よかっただろ。本場アメリカのアカデミー賞候補の『セブン・サイコパス』のマーティン・マクドナー監督も、『アウトレイジに影響された』って言ってるとか言ってないとか。そんなわけで、自分で審査委員長をやって自分で表彰するのは実につらいけど、しょうがない」と照れ笑いした。

 そして「映画は半分以上、役者さんなんですよ。こっち(監督)に演出させてくれない迫力があってこそ、いい映画が作れる。それがこの映画」と真面目に話した。

 また、今回で「最終章」としたことについて「一回区切りをつけないとダメだと思って。そうじゃないと違う映画が撮れないからさ」と説明した。

 配給したワーナー・ブラザーズ映画ローカルプロダクション、映画調整部の下枝奨部長が賞状を受け取り「アウトレイジ3部作の中でも一番数字(興行収入)がよかったです。そして、最後に大杉漣さんがご逝去されまして、ご冥福をお祈り申し上げます」と故人の冥福を祈った。

 また、監督賞は当然「アウトレイジ 最終章」の北野武監督だ。東京スポーツ新聞社の太刀川恒夫代表取締役会長が「私もこの映画ほどじゃないですが、限りなく危ない世界に関わっておりまして…」とジョークを飛ばしながらあいさつを始めると、司会のガダルカナル・タカが即座に「会長、カミングアウトはいいですから」と止めに入り、太刀川会長はたけしに賞状を渡した。

 たけしは「ただいま、ご紹介にあずかりました北野です。ってさー、自分で自分を選ぶのも恥ずかしくて、カッコ悪いよなー。でもさ、アウトレイジに出てくれた役者さんたちはみんなすごいよ。だから、監督の仕事的には、役者に緊張感を持たせるために、自由にやらせてるようでプレッシャーをかけるってことだけだった。うまきゃうまい人ほど、監督からのプレッシャーを感じるわけだ。ヘタな役者にはそのプレッシャーが感じ取れないんだよ。だから、オレの映画に出た人は『怖いわけじゃないけど、ピリピリした緊張感があった』って言うよね」と語った。

【審査に参加した全国11の映画祭】あきる野映画祭 うえだ城下町映画祭 おもいがわ映画祭 釜石てっぱん映画祭 シネマ游人 しまね映画祭 SKIPシティ国際Dシネマ映画祭 TAMA CINEMA FORUM とよはしまちなかスロータウン映画祭 ながおか映画祭 ふかや映画祭