2018年後期のNHK朝の連続テレビ小説「まんぷく」(10月1日スタート)のヒロイン発表会見が31日、NHK大阪放送局で行われ、ヒロインに女優・安藤サクラ(31)が決定した。

 日清食品の創業者の故安藤百福さんと妻の故仁子さんをモデルにした「まんぷく」。番組統括の真鍋斎氏(50)から紹介された安藤は「超覚(悟)を決めてきました。あ、ちょっとヤダ。感極まりそうになりました」と思わず涙。「一滴ちょっとこぼれてきましたが、笑顔の絶えない撮影現場にしていきたいと思います」とあいさつした。

 安藤といえば、父が俳優・奥田瑛二(67)、夫は俳優・柄本佑(31)の芸能一家。昨年6月21日には女児が誕生した。

 朝ドラのヒロインに憧れ、これまで何度もオーディションを受けた安藤は「子供を産んだら仕事をするつもりもなかった。朝ドラのヒロインも縁がなかったんだと思っていた」。NHKからのまさかのオファーにも「娘のことを考えると無理だと思った」と言うが、柄本や奥田、義母の女優・角替和枝(63)から背中を押してもらい出演を決意した。

 番組関係者に安藤が会った時、こんなことがあったという。

「今まで子供を産んでヒロインをやった方はいないらしくて、誰も経験がない。もちろん子供も経験がない中で、娘にとって『スペシャルな時間にしてあげましょう』と言ってくださった。そんな方と仕事ができるのは、確実に私にも娘にもスペシャルな時間になると思いました」

 安藤の決意にNHK側も全面バックアップの構え。「子守もいとわない?」との質問に真鍋氏は「いろいろ作戦を考えていて、みんなでバックアップしていきます。プロ意識の高い方なので、そうそうはないでしょうが、スタジオに(子供を)連れて来て、みんなでかわいがることもあるんじゃないか。僕らもたまには会いたいですし…」。

 働き方改革が叫ばれる中“ママさんヒロイン”を取り巻く環境にも注目だ。