コインチェックの資金流出問題で、“17歳の女子高生”とハッカーの対決が注目されている。ツイッターで「Rin,MIZUNASHI(JK17)」(愛称みなりん)名のアカウントで、流出先を追跡中なのだ。

 不正流出が判明した当日、みなりんは流出した580億円分のネム追跡を開始した。IT関係者は「ネムに限らず、仮想通貨の取引はインターネット上で全て開示されます。ただそこから全てを追うのは困難になってくるが、みなりんさんはハッカーのアドレスに独自コインを一方的に送りつけて、マーキングするという特殊な方法で追跡している」と解説する。

 27日になって、ネムを管理する「NEM財団」が流出資金の追跡プログラムを作成したとあって、その任を果たしたと報告している。今後も流出したネムが移動した場合は追跡可能としている。

「仮想通貨の特性で、別の取引所に移したりすると追跡は難しくなってくるので、最終的には逃げられる可能性が高い。ただ、もし追跡し続け、現金化する際に特定して、捕まえるようなことがあれば大快挙です」(同関係者)

 恐るべし17歳のJKだが、「ツイッター上でJKと書いているだけで、40代後半のただのおっさんです。もともとネムのコミュニティーで日本語版を対応していた人。開発にもかかわっていた縁で、今回対応に名乗り出たようです。人前に出てくるようなタイプではありません」(みなりんを知る関係者)

 実業家のホリエモンこと堀江貴文氏が主催する「ホリエモン万博」は、今回のみなりんの神対応に着目し、堀江氏との対談オファーを申し込んだが、みなりんは「は?え???おやすみなさい」と断った様子だった。