エッセイストの中村うさぎ(59)と漫画家の倉田真由美(46)が29日、都内で行われた映画「ローズの秘密の頁」(2月3日公開)の公開直前イベントに出席した。

 映画は、40年にわたって精神科病院に収容されている老女ローズ・F・クリア(ヴァネッサ・レッドグレイヴ)の、長い間封印されてきた衝撃の真実とそこに隠された真実の愛を描いたもの。

 倉田は、若いころのローズを「とにかくモテる。男性を勘違いさせるのが上手な女性」と分析。中村は「自分の気持ちにまっすぐ生きた女性が、戦時中という社会的背景もあって迫害される」と解説すると「くらたまさんと私はこの時代なら、精神病院にぶち込まれていたと思う」とジョークで笑わせた。

 また、週刊誌の不倫報道について倉田が「当事者とその配偶者だけの問題だから、世間の人が入るべきではない。正義ヅラする人が一番うっとうしい」と話すと、中村も「好きにしておいてやれよって思う。人間って必ずしも正しい相手に恋をするとは限らない」。続けて「こういう息苦しい社会はたまらない…」と感想を述べた。