元SMAP3人組がジャニーズ事務所から独立後、初の重大試練に直面している。香取慎吾(40)がレギュラー出演するフジテレビ系「おじゃMAP!!」(水曜午後7時)が3月で終了することが先日発表され、草なぎ剛(43)のレギュラー番組「『ぷっ』すま」(テレビ朝日系)も3月末で終わることが明らかに。稲垣吾郎(44)も「同じ運命をたどるだろう」と芸能関係者の間で懸念されているが、その裏にはメリー喜多川副社長(91)の“しつこすぎる怒り”があるからだという。ジャニーズVS元SMAP3人組の“仁義なき抗争”とは――。

「『おじゃMAP!!』の平均視聴率は6~7%台。実は落ち目のフジテレビにしたら優秀な番組なんです。それなのに打ち切るというのは、何か裏事情があるとしか思えません」と疑問を呈するのはテレビ関係者だ。

 香取は、草なぎ、稲垣とのホームページ「新しい地図」でコメントを発表。「今まで本当に色々なことを『おじゃMAP!!』で経験させて頂きました。楽しかったこと、面白かったこと、大変だったこと…色んな思い出があります。最終回まで、全力で遊び倒します!!皆様、応援よろしくお願いします!」と呼びかけた。2012年1月25日に放送をスタートした同番組は、約6年で幕を閉じることになるが、裏で何があったというのか。フジ局内をはじめ業界関係者の間でささやかれているのが、ジャニーズ事務所に対する忖度だという。

「昨年9月に香取がジャニーズから独立して以降、番組終了は既定路線だった。ところが世間やファンからは元SMAPメンバー3人に肩入れする声が続出。もし即番組を打ち切ると、ジャニーズ事務所に対する反発が強まるため強行できなかったんです」(前同)

 だがあれから半年余りが経過する3月いっぱいでの打ち切りなら、世論の批判ムードもそこそこ収まっているだろうと判断したようだ。

 制作会社幹部の証言。

「今、視聴率が苦しいフジは、ジャニーズを敵に回したらやっていけないわけです。視聴率的には打ち切りにするほどではない。むしろ、スポンサーからすれば『おじゃMAP!!』は数字を取っている方。ただ、ジャニーズに配慮することで今後がっちりと手を組もうということですね」

 この流れは香取だけでは終わらない。すでに草なぎがMCを務めるテレビ朝日系のバラエティー番組「『ぷっ』すま」が、放送開始20周年を迎える今年、3月末で終了すると報じられているのだ。残る地上波レギュラーは、草なぎのNHK「ブラタモリ」のナレーションを除くと、稲垣の「ゴロウ・デラックス」(TBS系)のみ。4月以降も継続される予定だが「近い将来、打ち切りは必至でしょう。なぜならいまだにメリー喜多川さんが怒っているとテレビ局関係者は知っているからです」(同幹部)。

 その怒りは想定外のジャニーズ事務所の方針転換からも明らかだ。木村拓哉(45)が昨年末に「LINEのお年玉CM発表会」に参加したが、これまでジャニーズ事務所はアーティストのネット上の肖像権を徹底してきたはず。純粋な写真ではないとはいえ、木村のLINEスタンプを販売するとは従来のジャニーズ事務所では到底考えられない。やはり、そこにはネット上で存在感を示す元SMAP3人への対抗意識がある。

「今のままではキムタクといえども、3人にネットの世界での人気を奪われてしまうと焦ったようだ」(事情通)

 ネットでの対抗、そして退所メンバーの地上波レギュラー番組の消滅。ジャニーズ事務所はこのような戦略を描いているようだ。だが先の事情通は「今の時代、その戦略も一般ユーザーに見透かされている。むしろよけいなことをテレビ局にさせず、ただ静観していれば逆に好感度が上がるのに」と指摘するが…。

 本紙は昨年11月、ネット生放送などウェブ媒体を足がかりにした香取らによるジャニーズ側への“反撃”を報じた。一方で強まりだしたジャニーズ側からの“逆風”。この“仁義なき抗争”は、いったいどんな結末を迎えるのだろうか。