俳優の小林稔侍(76)、女優の高島礼子(53)、壇蜜(37)らが27日、東京・中央区の丸の内TOEIで行われた映画「星めぐりの町」の初日舞台あいさつに登場した。

 小林にとっては76歳にして初の主演映画。さらに、この日の場所は、高校3年時に東映ニューフェイスを受けた東映本社内の劇場とあって「このような日を迎えることができて、夢のようです」と感無量の様子だ。

 映画は娘と2人暮らしの豆腐職人が、東日本大震災で家族を失った少年と少しずつ心を通わせていくさまを描く。小林の娘役を演じた壇蜜は「稔侍さんはとても寡黙な方で。ただ、時々おしゃべりする際にフフッと笑うのがとても頼もしくて。演技面ではお茶の入れ方も指導してもらいました」と感謝の気持ちを示した。

 主人公を陰で支える料理屋の女将を演じた高島礼子(53)も「稔侍さんは普段からも不器用な感じで『何が言いたいんだろう?』と一生懸命、感じ取ろうとしていました」と撮影の舞台裏を明かした。