俳優・松坂桃李(29)、女優・沢尻エリカ(31)が23日、都内で行われた映画「不能犯」(2月1日公開)のPRイベントに出席した。

 松坂扮する謎の男・宇相吹正がマインドコントロールで人を操り、死に追いやるというストーリー。沢尻は唯一、それが効かない刑事を演じる。

 沢尻は「こういうテイストの映画は初めて。試写を見て『怖っ、グロッ!』と思った。私はホラー大好きだけど、どう反応があるのか気になる」とコメントしたが、すかさず松坂に「今日は『ホラー映画』はNGワードでしょ。霊とかそういう話になるから」とツッコまれて苦笑い。

 それでも沢尻は「でも、今回だって廃虚に行ったじゃん」と食い下がり「行くまで知らなかったけど、現場で『実はすごい(霊が)出る』とスタッフに伝えられた。私は霊感がないので『いるかな、いるかな』と思ったけど、(松坂に)『スポットらしいよ』と教えると『嫌だ!』と言っていた」と、謎の男を演じた松坂が実は怖がりだったと暴露した。

 松坂は以前に所属事務所で受けた心理テストで「小6から中3の精神年齢」と診断されたことがある。少年のように純粋な心の持ち主だ。それだけに「あの時は本当に嫌な感じがした」と霊におびえながら、自分と正反対の性格の男を演じた。

 撮影中はあえて周囲と距離を置いて人を遠ざけた。「孤独感があった。周りとコミュニケーションを取り始めたのは打ち上げから」という。沢尻も「話しかけづらいオーラがあった。そういうところから作っているのはさすがだなと思う」と感心しきりだった。