松竹芸能のタレント第1号で現役最年長、結成62年の姉妹音曲トリオ「かしまし娘」(正司歌江=88、照枝=84、花江=81)が20日、大阪市の道頓堀角座で行われた、お笑いコンビ「よゐこ」有野晋哉(45)主催のトークライブ「師匠は鎹(かすがい)」にゲスト出演した。

「かしまし娘」にとって34年ぶりの角座の舞台となる今回のトークライブは、3人による「ウチら陽気なかしまし娘~」のおなじみのテーマソングで幕を開けた。

 スタートから気ままにトークを繰り広げる3人に、有野とともに進行を務めた濱口優(45)は「どこからがネタなのかわからない」と笑った。そんな濱口に照枝は「気になってたんだけど、あなた、顔塗ってる?」と突っ込み。花江も「横から見たら真っ白やな」と畳み掛けた。

 濱口は「舞台用のドーランみたいなのを塗ってます」と答えたが、タレント・南明奈(28)との結婚が取りざたされる恋愛事情を知ってか知らずか、照枝は「嫁の持ってきたん?」。大師匠の無邪気な突っ込みに、濱口は「嫁はまだです」と苦笑いするしかなかった。

 昨年、テレビ朝日系「徹子の部屋」に3人揃って出演したが、舞台に揃って出るのは12年ぶり。イベント終了後、写真撮影に応じた花江は、大勢の報道陣の姿に「ウチら死ぬと思ってるんちゃう? 3人揃うの最後やと思ってはるわ」と話して笑わせた。

 続けて「歌江ねーちゃんが『私、行かれへん』っていつもゴネる。私も一昨日くらいから風邪で死にかけてたんですけど、チケット買ってくれた人もいるし、人にうつしてでも行く気でした。姉妹元気に出られてうれしかったです」と喜んだ。

 大盛況のライブに、有野からは来年の開催のオファーも飛び出した。心臓を患っていたことを明かした歌江は「元気で生きてれば来たいです」と笑顔で語った。