お笑いコンビ「極楽とんぼ」の山本圭壱(49)が18日、都内の築地玉寿司築地晴海通り店で行われた舞台「こと〜築地寿司物語〜」続編制作発表会見に出席し、青山学院大入学を目指す「ロンドンブーツ1号2号」の田村淳(44)にエールを送った。

 淳は山本の後輩にあたり、何かにつけてかわいがっていた存在。人気芸人に成長した淳は心の底から山本を尊敬しており、2006年に未成年への淫行騒動で山本が芸能界を追放された後も、事あるごとに復帰を後押しする発言を繰り返してきた。

 山本はもちろん、世間を気にせず先輩を擁護する淳の言動を意気に感じてきた。この日は「センター試験の結果は知らないが、ぜひとも早めに青学に入学してほしい。そうすれば輪が広がるかな」とエールを送る一方、独身をアピール。念には念を入れて10代の大学生を避け、淳の紹介を期待して大学院生との合コンを待ち望んだ。

 そうやって笑いを取る一方、山本は「(相方の)加藤浩次から『しっかりやれ!』と指示を受けている。(加藤が司会を務める日本テレビ系の)『スッキリ』では扱ってもらえないと思うが、一生懸命やらせてもらう。ネットテレビ、ラジオ、舞台と仕事は徐々にやっていきたい。潜伏期間が長くてたまっているものがあるので」と、仕事へのやる気をみなぎらせた。

「セリフ覚えが悪いので、脚本家の方に相談しながら」と不安を口にしつつ「山本は舞台で使えると思ってもらえるようにプレゼン込みで。ぜひ、渡辺裕之さんのダンディーな部分を盗みたい」と完全復帰へ向け、どこまでも貪欲だった。

 今春にはいよいよ、山本が青春をささげた人気バラエティー番組「めちゃ×2イケてるッ!」が打ち切られる。「ひょっとしたら、舞台期間中に『めちゃイケ』で稼働しなければいけなくなるかもしれない。ケガをしないようにやりたい」と、散々迷惑をかけた古巣のフィナーレに参加する可能性を示唆した。

 同舞台は「築地玉寿司90年〜暖簾4代の物語〜」が原作。玉寿司4代目社長で著者の中野里陽平氏(45)は「かつての築地は人情にあふれた下町だった。そして、そこで働く人は誠実で勤勉で真面目に生きていた。そういうことを思い出していただける舞台にしたい。父から受け継いだ思いを形にしたかった」と述べた。3月1〜11日まで築地本願寺ブディストホールで上演される。