毎日放送(MBS)の三村景一社長(63)が18日、大阪市内の同局で新春会見を開いた。

 フリーアナウンサーの近藤光史(70)が昨年末、パーソナリティーを務めるMBSラジオ「こんちわコンちゃんお昼ですょ!」(月曜から金曜午後0時30分~)で、沖縄の基地問題を取り上げた。近藤アナは、大手マスコミが取り上げないとの理由で、私見として、基地反対運動について言及。ネット上を中心に話題となり、翌日の番組内で「純粋に反対運動されている方々の思いを傷つける表現があった」として謝罪も行われた。

 三村社長は「ラジオのパーソナリティーというのは、個人の意見=番組につながる。純粋に運動されている皆さんを思うと、傷つけた、いき過ぎたというものがあったのは否めない。おわびはしてますが、近藤さんには実際に沖縄に行って、自分の目で現地を取材した上で、もう一度放送してほしいという方向に向いている」と話した。放送日などはこれから詰めていくという。

 MBSでは昨年、テレビドキュメンタリー「沖縄 さまよう木霊~基地反対運動の素顔~」でも沖縄の基地問題を取り扱い、「第72回文化庁芸術祭優秀賞」などを受賞している。