【現役放送作家X氏の芸能界マル秘ウラ話】芸能人の長期休暇といえばハワイのイメージが強いが、何らかの理由でサイパンを選ぶこともあるようだ。ただ、サイパンにはハワイやグアムよりも格下的なイメージがあるようで、ついつい「サイパン旅行が第1希望ではなかった」などといった言い訳を考えてしまうらしい。

 おぎやはぎの小木博明が今年の正月休みにサイパンへ行った時のこと。

「行きの飛行機で元プロ野球選手の“大魔神”佐々木主浩さんに会ってさ。ご家族で来てたんだけど佐々木さんが隣の席で、『サイパンですか?』って言ったら『友達に強引に誘われちゃって』って。俺も『娘がダンスの発表会があって、休みがあんまりなくて。だからサイパンに』って、ずっと言い訳ですよ。でもサイパンに着いたら、佐々木さんを野々村真さんが待ってた。多分、野々村さんがサイパン好きなんだろうね」

 野々村のようにハワイよりサイパンが好きな有名人は決して少なくない。その代表格はプロレスラーの長州力だ。新年には毎年サイパン合宿に行き、ビッグマッチの前にも必ず日焼けしに行くという。長州が出版した「日めくり名言カレンダー」には「サイパンはコンディションがいいよ」という言葉があるほどだ。

 サイパン行きの飛行機で長州と一緒になったことがあるのが、オードリーの若林正恭。若林もハワイよりもサイパン派だという。

「サトミツ(『どきどきキャンプ』の佐藤満春)ともしゃべったんだけど、俺らが一致したのは『ハワイよりサイパンの方がいいな』ってこと。いろんな店が閉まってて、さびれてるのがいいのよ。ハワイってすごく道が混んでんじゃん。それにサイパンの方が海が全然きれいだもんな。魚の量とかも全然違うし、物価もサイパンの方が安い。マリンアクティビティーも、サイパンの方が充実してた」

 相方の春日俊彰もハワイに全くハマらなかったという。「もっとテンション上がると思ったのよ。『ハワイで絶対にやりたいこと55』ってガイドブック買ったけど、この中で春日がやりたいこと1個もなかったよ。メシも普通でハワイに来たって感じがしないじゃん。東京でも食べられる。予想の範囲内というか。もしアフリカに行ったら、日本人の味覚に合わない現地のものがいっぱいあるわけだから」

 春日の場合はハワイでもサイパンでもなく、アフリカ推しのようだ。

☆プロフィル=1967年、東京・神楽坂生まれ。23歳の時にラジオ番組で放送作家デビュー。現在はPTAから苦情が絶えない某人気バラエティー番組やドラマの脚本を手掛ける。