女優の杉田かおる(53)が17日、TBS系「ビビット」に生出演し、6日に死去した母・美年子さん(享年83)の介護について語った。

 4年半前に母親が倒れたことで、杉田は仕事をセーブして在宅介護を行い、ブログで過酷な介護の様子などを伝えてきた。

 何でもできる母と、演じること以外は何もできない杉田の二人三脚で「杉田かおる」という役者ができていた。杉田は母を介護をすることによって「何でもできるようになったわね」と言われたそうで「私ができるようにしてくれたのかも」と笑みを浮かべた。

 美年子さんは入院後、奇跡的にICUを出て、2週間で歩けるようになり、自分でご飯を食べてトイレにも行けるほど回復し「次は刺しゅうをやろうかしら」という時に亡くなってしまったそうで、杉田は「最後まで充実した日々を送ったと思います」と母をしのんだ。

 また、衛星放送で再放送された子役時代の出演ドラマを美年子さんと見ていたことを明かし「その時間はとても幸せでした。作品として残ったものを一緒に見ていて、芸能人になってよかったと思いました」とも話した。

 過酷な介護生活を支えてくれたのはブログに寄せられたメッセージだった。杉田は「親孝行できるチャンスだと切り替えて、毎日、感謝しながら過ごさせてもらったことが、私の人生の大きな宝物になった」と振り返り「みなさん本当につらい時があると思います、限界を感じてしまうことがありますが、頑張っていきましょう。コメントいただいた方、全国で介護を頑張っている方たち、頑張っていきましょう」と呼びかけた。