名人撃破の藤井聡太四段 次は国民栄誉賞の羽生2冠から大金星狙う

2018年01月16日 11時00分

 天才中学生が“注目の舞台”で勝負強さを発揮した。将棋界最多の29連勝を昨年達成した藤井聡太四段(15)が14日、名古屋市で指された朝日杯オープン戦本戦準々決勝で佐藤天彦名人(29)を破る金星を挙げた。この日は公開対局。藤井四段は9月のNHK杯で永世名人の称号を持つ森内俊之九段(47)を破ったが、当時はテレビで生放送されており、今回も含めて目立つ舞台で大物食いをやってのけた。

 対局は藤井四段の先手番。「横歩取り」の戦型から中盤以降にリードを奪い、その後も緩むことなく121手までで押し切った。主催の朝日新聞によると、東桜会館の対局場ではファン200人近くが、地元の学校に通う藤井四段が名人に挑む一戦を見守った。

 若手が台頭する将棋界にあって、その代表格がファッションなどでも注目される佐藤名人。昨年タイトルを守った名人をして「途中から少しずつ苦しいのかな、と思っていた。藤井四段はとても落ち着いていて、中盤、終盤で的確に指されて差が縮まらなかった」と言わしめた。

 勝った藤井四段は「名人に勝てたのは自信になった」。先月には朝日杯の2次予選で屋敷伸之九段(45)を破り、実力最上位級にあたる順位戦A級の棋士から初白星(藤井四段はC級2組)。名人で言えば、昨年のNHK杯で永世名人の称号を持つ森内九段に勝っている。この対局は、世間的な関心の高さから、NHKが異例の生放送。視聴者が画面を見守る中で藤井四段は金星を挙げた。

 そして今回の佐藤名人撃破で、目立つ対局で再び大物食いを果たした格好だ。これで朝日杯はベスト4に進出。2月17日に東京・有楽町の朝日ホールでの準決勝で、羽生善治2冠(47)と対局する。対局に先立つ2月13日には、羽生2冠に国民栄誉賞が授与される。藤井四段はこれまで羽生2冠と非公式戦のみで対戦があり、1勝1敗。公式戦で栄誉賞棋士を破れば特大の金星。勝てば同日の決勝戦に進む。

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