東大大学院在籍中の“高学歴キャラ”のピン芸人、たかまつなな(24)が10日、お笑い芸人100人と政治家30人を国会内に集め、政治トークショー「笑える! 政治教育ショー in 国会」を開いた。

 たかまつは2016年に「株式会社笑下村塾」を立ち上げ、同年の参院選から導入された18歳選挙権をきっかけに若者の政治参加活動に力を入れ、出張授業を全国規模で展開してきた。

 イベント終了後にたかまつは、政治風刺のネタで話題を集めた「ウーマンラッシュアワー」村本大輔(37)が出演した元日放送の「朝まで生テレビ!」(テレビ朝日系)で、憲法論議の際「(憲法9条2項を)読んだことがない」などと無知をさらけ出したことを引き合いに自身の立場をこう語った。

「政治とお笑いって社会風刺がほとんどだと思うんですよね。怒りは笑いになりやすい。でもそれだと興味がある人のところで共感を得るだけで終わる。私は政治が興味のない人に興味を持ってもらえるように活動している。だから風刺とはちょっと違う」

 芸人、お笑いジャーナリスト、大学院生でもあるたかまつは今年4月に、NHKに入局するが、芸人は辞めず、今後もお笑いと政治問題に携わるとも。

「NHKは兼業が禁止でないと思う。笑下村塾の顧問は続ける。NHKの許容度がその(兼業を認めない)程度だったなら、早い時期に辞めるかもしれない。NHKの魅力は民放のように視聴率だけを追求するのではなく、理念を大切すること」と、たかまつは入局前から特別待遇を要求した。

 NHKでの配属志望は政治記者かバラエティー番組の制作だという。

「視聴者への伝え方がいっぱいある。私は経験したことを先輩に伝えたい。若い人の政治参加を促す番組を作るなら、自民党の小泉進次郎さんに出演してもらいたい」と意気込みも語った。