タレントの坂上忍(50)が9日に放送されたフジテレビ系「バイキング」に出演し、大相撲の行司が相撲部屋に所属していることについて異論を唱えた。

 番組では大相撲の立行司・式守伊之助(58)が、昨年12月の冬巡業中に10代の行司にセクハラ行為を行っていた問題を特集。騒動の経緯や、今後の処分の見込みなどを伝えた。

 その中で、行司が相撲部屋に所属していることが紹介され、その是非が議論された。坂上は「白鵬は式守さんの付き人をやっていた。そういう上下関係があるってなった時に、お客さんあってのものって考えたら、そのやり方はいつまでやっているのかなって思う人も多いと思う」と問題提起した。

 意見を求められた漫画家・やくみつる氏(58)は「不正は起きないと思います。今まで見ててもそういうこと(不正)を感じたことはない」とキッパリ。フリーアナウンサーの高橋真麻(36)は「独立した機関であった方がいいという意見も分かるし、部屋にいるからこそ分かる力士のカンジや、仕組みもあるからどっちがいいかは難しい」とコメントした。

 これに対して坂上は「スポーツとして成立させるのであれば、切り離すべきだと僕は思います」と主張。しかし、東京相撲記者クラブ会友・大隅潔氏は、相撲界がビデオ判定をいち早く導入したことを例に挙げ「おかしいなと思ったら審判が手を挙げて、ビデオで確認してまた行司の判断を仰いでいます。まずそういった(不正の)心配はないです。一番進んでますよ、スポーツ界で」と言い切った。

 それでも納得いかない様子の坂上は「ここまで不信感を持たれてたら、言われて変えるんじゃない、先に変えるんだくらいの精神がなかったら信頼を得ていくのはもっと時間がかかる。審判を(部屋から)切り離します、っていうのも改革の一つのやり方みたいに個人的には感じます」と譲らなかった。