【東スポ映画大賞ノミネート決定】「アウトレイジ 最終章」4部門

2018年01月07日 16時30分

「アウトレイジ――」は複数の賞でノミネートされた (C)2017「アウトレイジ 最終章」製作委員会

 全国の11映画祭ディレクターが選考した結果をもとにビートたけし審査委員長(70)が独断で選ぶ「第27回東京スポーツ映画大賞」のノミネート作品と俳優などが6日、決定した。この結果をもとに今月下旬、たけし委員長が最終ジャッジを行い「第18回ビートたけしのエンターテインメント賞」と併せて本紙紙面で発表する。授賞式は2月25日、都内ホテルで行われる。

【作品賞】
「映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ」
「あゝ、荒野」
「幼な子われらに生まれ」
「三度目の殺人」
「花筐/HANAGATAMI」
「アウトレイジ 最終章」
「人生フルーツ」

 作品賞には7作品がノミネートされた。俳優・池松壮亮(27)と新人女優・石橋静河(23)ダブル主演の「映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ」は「時代の空気、気分が充満。数少ない今見るべき映画」(しまね映画祭)との評価。他には作家・寺山修司原作の「あゝ、荒野」や北野武監督の「アウトレイジ 最終章」が並ぶ。

【監督賞】
北野武 「アウトレイジ 最終章」
是枝裕和 「三度目の殺人」
入江悠 「ビジランテ」「22年目の告白 私が殺人犯です」
石井裕也 「映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ」
大林宣彦 「花筐/HANAGATAMI」
阪本順治 「エルネスト もう一人のゲバラ」
岸善幸 「あゝ、荒野」

「アウトレイジ――」の北野監督がトップ。「超絶最強に面白かった。北野映画の原点と未来がこの作品にある」(ながおか映画祭)、「今年はもうアウトレイジ祭で良いと思う。同日公開の『ナラタージュ』を抑えての興収15億円はすごい!」(ふかや映画祭)との声が上がった。「三度目の殺人」是枝裕和監督(55)や「ビジランテ」「22年目の告白 私が殺人犯です」の入江悠監督(38)が続く。

【主演男優賞】
永瀬正敏 「光」
池松壮亮 「映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ」
菅田将暉 「あゝ、荒野」「火花」
役所広司 「三度目の殺人」
浅野忠信 「幼な子われらに生まれ」
ビートたけし 「アウトレイジ 最終章」
岡田准一 「関ヶ原」

「光」の永瀬正敏(51)と「映画 夜空は――」の池松が首位を争う。永瀬には「運命を受け入れる男の苦悩と決意。表情のひとつひとつが痛いほどだ」(あきる野映画祭)。ほかには「火花」の菅田将暉(24)や「幼な子われらに生まれ」の浅野忠信(44)、「アウトレイジ――」のビートたけしがエントリーした。

【主演女優賞】
蒼井優 「彼女がその名を知らない鳥たち」
満島ひかり 「海辺の生と死」
松岡茉優 「勝手にふるえてろ」
長澤まさみ 「散歩する侵略者」
高畑充希 「DESTINY 鎌倉ものがたり」
有村架純 「ナラタージュ」
新垣結衣 「ミックス。」
広瀬すず 「チア☆ダン~女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話~」

 今を時めく、華やかな顔ぶれが並んだ。「彼女がその名を知らない鳥たち」の蒼井優(32)と「海辺の生と死」の満島ひかり(32)の“花の85年組”に「勝手にふるえてろ」の松岡茉優(22)と「散歩する侵略者」の長澤まさみ(30)が迫る。蒼井は「誠意のカケラもないクズ男を愛して転落していく男運のない女性を熱演」(とよはしまちなかスロータウン映画祭)との評価。一方、若手の松岡には「とにかく魅力的な主人公を印象深く演じ、自身の代表作となったのではないか」(SKIPシティ国際Dシネマ映画祭)と激戦模様だ。

【助演男優賞】
役所広司 「三度目の殺人」
満島真之介 「花筐/HANAGATAMI」
ユースケ・サンタマリア 「あゝ、荒野」
宮藤官九郎 「幼な子われらに生まれ」
塩見三省 「アウトレイジ 最終章」
西田敏行 「アウトレイジ 最終章」

 注目は「アウトレイジ――」の塩見三省(69)と西田敏行(70)。撮影では両者とも万全の体調ではなかったが、いざカメラが回ると気迫あふれる演技で、たけしもその“役者魂”に舌を巻いた。塩見には「体調を壊したことを逆手にとって、貫禄たっぷりに演じた役者魂に乾杯!」(うえだ城下町映画祭)。「三度目――」の役所広司(62)は「役所でなければ、ここまでえたいのしれない人物像はつくれなかったのではないか」(シネマ游人)と絶賛されている。

【助演女優賞】
広瀬すず 「三度目の殺人」
安藤サクラ 「追憶」
橋本環奈  「銀魂」
満島ひかり 「愚行録」
木村文乃  「追憶」

 主演でもノミネートされた「愚行録」の満島には「彼女ならではのスゴみある演技が光る」(とよはしまちなかスロータウン映画祭)と女優として幅の広さも好感された。ほかには「三度目――」の広瀬すず(19)や「追憶」の安藤サクラ(31)と木村文乃(30)、「銀魂」で新境地を見せた橋本環奈(18)。

【新人賞】
石橋静河 「映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ」
浜辺美波 「君の膵臓をたべたい」
木下あかり 「あゝ、荒野」
北村匠海 「君の膵臓をたべたい」
岡村いずみ 「ビジランテ」

 新人賞は「映画 夜空は――」の石橋が「スクリーンにどっかり腰を据えた存在感はただ者でない将来性を十二分に感じさせた」(TAMA CINEMA FORUM)と票を集めた。ほかには「ビジランテ」の岡村いずみ(28)など。

【外国作品賞】
「ラ・ラ・ランド」
「ドリーム」
「ダンケルク」
「沈黙―サイレンス―」
「ムーンライト」

「ラ・ラ・ランド」がトップだが、良作揃いで大混戦となっている。

【審査に参加した全国11の映画祭】
・あきる野映画祭
・うえだ城下町映画祭
・おもいがわ映画祭
・釜石てっぱん映画祭
・シネマ游人
・しまね映画祭
・SKIPシティ国際Dシネマ映画祭
・TAMA CINEMA FORUM
・とよはしまちなかスロータウン映画祭
・ながおか映画祭
・ふかや映画祭