国民栄誉賞正式決定の囲碁・井山裕太氏「自分自身よくできた」

2018年01月06日 16時30分

笑顔で写真撮影した井山7冠

 囲碁で初めて7冠独占を2度果たし、国民栄誉賞が正式決定した井山裕太氏(28)が5日、大阪市内のホテルで受賞会見を行った。

 会見した井山氏は「私がいただいても良いのかと思いますが、長い歴史のある囲碁界を評価してもらって光栄でうれしいです」と笑顔を交えながら語った。

 羽生氏と同時受賞となったことから「単独での受賞の方が目立ったと思わなかったか」と聞かれた井山氏は「自分自身、まさかいただけるとは想像していなかった賞なので、あまりそんな気持ちはなかったです」と苦笑い。羽生氏に勝ると思う点については「一概に比べられませんが、7冠を2度達成できたことは誇りに思っています。羽生先生どうこうというより、自分自身よくできたと思う」と謙虚に答えた。

 井山氏の姿勢に師匠の石井邦生九段は「井山君はもっと自分に自信を持っていいと思う。謙虚すぎる」と苦言。2月には世界戦のLG杯で決勝3番勝負に臨む。早碁の国際棋戦では優勝経験があるが、持ち時間の長い主要世界戦では、まだ頂点に立っていない。石井氏は「世界に対しても『自分の方が劣っている』と言っているが、私は彼が一番強いと思っている」と背中を押した。

 囲碁関係者は井山氏について「棋士の方の部活動に書道部があって参加されてます。お酒も強いそうで、勉強会やタイトル戦の後に楽しく飲みに行かれてますよ」と明かす。私生活では将棋の室田伊緒女流二段(28)との離婚も経験。囲碁における正確無比な強さの裏で、極めて人間らしさあふれる?一面を持つ。

「賞をいただいたことに恥じないように、囲碁界全体を盛り上げていきたい」と力強く語った井山氏。酸いも甘いも経験した若き天才棋士が、受賞を機に囲碁界をどうリードしていくか楽しみだ。

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