歌舞伎俳優の中村獅童(45)が5日、TBS系「中居正広の金曜日のスマイルたちへ」に出演し「体調はいいです。100点満点です」と完全復活をアピールした。

 番組で獅童は2015年に脳動脈瘤から出血し、手術を受けていたことを告白。突然の頭痛や吐き気に襲われたことから、精密検査を受けると脳の血栓が破れていると診断された。血が脳内に広がっておらず、手術の後、1週間ほどで退院し舞台に復帰した。その後、17年5月に初期の肺腺がんと診断されたと発表。手術を受け同年11月に復帰を果たした。

 2度の大病に見舞われたが、早期に対応できたのは妻・沙織さん(33)から勧められた定期的な人間ドック受診だったという。歌舞伎界の友情、周囲の励まし、サポートもあり“完全復活”。MCの中居正広(45)から復帰舞台の感想を聞かれた獅童は「一生忘れられないと思いますね。花道から一歩出た瞬間から大きな拍手をいただいた。お客様は本当にありがたいなと思いましたね」と振り返った。さらに「役者っていうのはお客さまに元気になっていただいたり、勇気を与えたりするものですが、それが病気することによって逆にみなさんに励ましていただいて、何とか克服することができた。今度は自分が元気に舞台を務めて皆さまに少しでも恩返ししていけたらなって思う」と続けた。

 今の体調を聞かれると「ものすごくいいです。治療後、初めて検査を受けたんですけど、転移もなくて100点満点です」と即答。スタジオは大きな拍手に包まれた。