タレント・松居一代(60)との離婚バトルで騒動の人となった俳優の船越英一郎(57)が、タツノコプロ創設55周年記念作品の映画「劇場版Infini―T Force/ガッチャマン さらば友よ」(来年2月24日公開予定)に声優として出演することが24日、関係者の証言で明らかになった。離婚も成立し、これからは心置きなく仕事へまい進したいところだが、騒動時の余波が新たな問題へつながるのではと懸念されている。

 船越と松居は13日に東京家庭裁判所で行われた第2回離婚調停で合意に至った。離婚成立後、船越は、自身がレギュラー出演するNHK「ごごナマ」でたびたび、意味深な発言はするものの、核心には触れない。24日にオンエアされた「林先生が驚く初耳学」(TBS系)では、本紙の離婚記事を傍らに「今年一年、ご心配とお騒がせをおかけしました」とコメントした。

 松居がユーチューブやブログで、「不倫」(船越は否定)を理由に船越を攻撃し始めたことに端を発した離婚騒動。一時は泥沼長期化も懸念されたが、早期解決で船越が新たな仕事に臨む環境が整った。その一つとなりそうなのが「劇場版Infini―T――」への声優出演だ。

 この映画は、10月から日本テレビ系でオンエアされているアニメ「Infini―T Force」の映画版で、タツノコプロが生み出したガッチャマン、テッカマン、ポリマー、キャシャーンといった4人の伝説のヒーローが新たな戦いに挑んでいる。

「船越が演じるのはガッチャマン生みの親である南部孝三郎博士。物語のキーマンです。今回、周囲を驚かせているのが船越のやる気です。打ち合わせに何日もかけ、収録も1日で済むところを1週間もかけたというんです。皆、何かあったのではと気をもんでいるんですが」(事情通)

 船越は離婚成立で“身軽”になったとはいえ、最悪の場合、松居と泥沼の“怨念バトル”に再突入する可能性が取り沙汰されている。仕事で見せた「やる気」は、そうした“不安”を振り払うべく集中していることの表れなのかもしれない。

「船越は周囲の勧めで今年9月に警視庁北沢署に妻の松居を名誉毀損で刑事告訴し、受理されているんです。今後、捜査が始まる見通しで、場合によっては松居が逮捕される可能性もゼロではないわけです。そうなれば、彼女のことです。反撃に出ることは間違いない。まさに憎しみの連鎖ですよ。船越はいまになって刑事告訴を後悔しているようです。松居の対応次第では結果的にまた、いろいろな話が蒸し返されますから」(芸能プロ関係者)

 刑事告訴は取り下げもできなくないだろうが、もはや引くに引けない状況なのか。

 船越はこれまでも松居から、“女性関係疑惑”や“カツラ疑惑”など俳優としてあまり知られたくないことをバンバン暴露されていた。その模様は業界関係者の間で「恐怖の松居一代サスペンス劇場」ともささやかれていたほど。実際、仕事にも大きな影響が生じていた。

 MCを務める「ごごナマ」は視聴率が低迷。打ち切り説がいまだに消えない。22日に終了した主演の連続ドラマ「赤ひげ」(NHKBSプレミアム)も視聴率は散々な結果に終わっている。「もう踏んだり蹴ったり状態なんです」(同関係者)

 そんな船越を巡ってささやかれているのが俳優としてのポジションの見直しだという。

「しばらくは俳優として表舞台に立つことを控えるというんです。あの松居の攻撃がよほど身に染みたのと、あまり刺激しないようにということなんでしょう。声優などの仕事に集中するみたいです」(別の芸能関係者)。その第1弾が映画「劇場版Infini―T――」での声優だったようだ。船越が俳優として再浮上する日はいつになるのか。