セカオワSaori「直木賞受賞」ならピース又吉級の盛り上がりに

2017年12月20日 16時30分

デビュー作「ふたご」が直木賞候補となった藤崎彩織

 第158回芥川賞、直木賞(日本文学振興会主催)の候補作が20日、発表され、ロックバンド「SEKAI NO OWARI」のSaori(31)が、本名の藤崎彩織で執筆した初の小説「ふたご」(文芸春秋)が直木賞にノミネートされた。

 10月に発売されたばかりだが「本当にしっかりした作品。あっという間に10万部を突破した」(出版関係者)と出版界でも話題沸騰中。藤崎は「驚きのあまり言葉を失ってしまった。苦しみながら作品に向き合ったので、伝統ある賞のノミネートという喜びを、ゆっくりとかみしめたい」とのコメントを発表した。

 同小説は、主人公の夏子がバンドを通じて自分の居場所を見つけようとする姿を描いている。執筆のきっかけとなったのが、セカオワのボーカル・Fukase(32)からの「Saoriちゃんは書くのが得意だから、小説を書いてみないか」という勧め。完成まで約5年を費やし、出版記念イベントでは「苦しく長い5年間だった。終わると思わなかった」と苦しみを吐露していた。

 前出の出版関係者は「これで直木賞受賞となれば、ピースの又吉(直樹)さんが『火花』で芥川賞を取ったときくらいの大フィーバーになるでしょう」と予測する。選考会は来年1月16日、東京・築地の料亭「新喜楽」で開かれる。

 他の候補作は以下の通り。(敬称略)

【芥川賞】石井遊佳「百年泥」(新潮11月号)、木村紅美「雪子さんの足音」(群像9月号)、前田司郎「愛が挟み撃ち」(文学界12月号)、宮内悠介「ディレイ・エフェクト」(たべるのがおそいvol.4)、若竹千佐子「おらおらでひとりいぐも」(文芸冬号)
【直木賞】彩瀬まる「くちなし」(文芸春秋)、伊吹有喜「彼方(かなた)の友へ」(実業之日本社)、門井慶喜「銀河鉄道の父」(講談社)、沢田瞳子「火定(かじょう)」(PHP研究所)