忘年会の宴会芸で人気の裸芸人・アキラ100%(43)が18日、都内で行われた「ベスト傾奇(かぶき)ニスト2017授賞式」(ニューギン主催)に出席した。

 いつものように、お盆を片手に登場したアキラは「ゲーム全般がへたで、芸と同じくパチンコ、パチスロは“玉”が出せないんですよ! 出玉ゼロ。ただ、とても面白そうなので、今度、営業に行ったパチンコ店で遊ばせてもらいたい。芸ではともかく、パチンコ玉はどんどん出したい」と笑いを誘った。

 こんな格好をしながらも、実は教員資格を持っている。「信じてもらえないかもしれないが、社会科の教員免許を持っており、歴史が大好き。3年B組丸腰先生かな」と冗談でなごませると「優勝したR―1は生放送。テレビ局の方が勝負をかけてくださった。お笑い戦国の世で忘れられない一日になった」と激動の一年を振り返った。

 10年以上、アルバイトしながらライブに出る生活を続け、裸になって3年目で栄冠に輝いた。「夢がかなった一年だった。コンプライアンスが厳しい世の中で、まさかテレビに出られるようになるとは思わなかった。とてもありがたい。R―1の前の月はお笑いの給料は1万円ちょっと。そこからすると考えられないくらいもらっている。少し余裕はできた」と笑みを浮かべた。

 最近はテレビ番組の挑戦企画が“大喜利化”し、スタッフがどうやったらアキラのお盆をはぎ取れるのかと、あの手この手で迫っているという。

「初めは単純にお盆を持ったままトランポリンだった。今はお盆を持ちながら、サードゴロを捕って送球するまで難度が上がっている。風速60メートルの扇風機を当てられた時は、さすがにお盆が吹き飛ばされた」

 練習を積むうちにインナーマッスルが強化され、お盆を回すスピードは驚異的にアップしている。「最近、営業でお客さんが正面ではなく、横に行こうとするので困る。そして『見せろ、落とせ』と声が飛ぶ。スーパースローカメラで撮られたり、4K、8Kと画質がアップするので、ブラウン管に戻れと願っている」

 苦労した時代が長かっただけに、そうグチりながらもスポットライトが当たるのがうれしくて仕方がないようだ。「せっかくこういうのをやらせてもらえるようになったのだから、もっと修業しないといけない」と、最新技術をものともしないお盆芸の追求に余念がない様子だった。