俳優・赤井英和(58)、女優・三倉茉奈(31)が14日、大阪市の通天閣で舞台「泣いたらアカンで通天閣」(来年2月1~10日、大阪松竹座)製作発表会見に登場した。

 小説家・坂井希久子氏原作の初舞台化。赤井は通天閣を仰ぐ新世界のラーメン店「三好屋」の店主ゲンコ、三倉は娘のセンコを演じる人情ドラマ。脚本・演出を務める女優・わかぎゑふ(58)は「ビターテイストの『じゃりン子チエ』みたいな話で、あえて大阪人にだけ分かればイイやということに徹しました」とコメント。

 赤井は「仕事せんかったり飲んだくれたり、俺にピッタリで地でいけるんやないかと思う。地元の話でもあり、うれしくもあり誇りでもあります」と胸を張ると、新世界を舞台にしたNHK朝の連続テレビ小説「ふたりっ子」でデビューした三倉も「久しぶりに通天閣が舞台の作品に出られて、大阪出身としてうれしく思います」と笑みを見せた。

 赤井と三倉は、昨年上演された舞台「土佐堀川」でも親子で共演。赤井が「あの時は“上品なボンボン”の役でしたけど、今回はアドリブでもいけるかな」と話すと、すかさず三倉が「ちゃんと覚えてくださいよ」と突っ込み。「も、もちろんや」と赤井をたじろがせて、息ピッタリなところを見せつけた。これに、わかぎは、「今の突っ込みの感じの通り、ほぼ、こういう関係の親子設定になっております」と話して笑わせた。

 舞台では、センコが恋愛に振り回される場面も描かれており、三倉は「私もまだ独身なので、いろいろと共感できるところがあって、台本を見て泣いちゃうところもありました」と明かした。

 自身のプライベートについて質問が飛ぶと、横から赤井が割って入り、先ほどのお返しとばかりに「あれ言うたらドヤ、あれ」とニヤリ。「どれやねん! おかしいわ」と逆に三倉を慌てさせた。

 そんな三倉だが「いいお年ごろなので何かあるといいんですけどね~」と多くは語らず。クリスマスの予定については「毎年、東京で独身の同級生と集まったり、(妹の)佳奈の家族と一緒にパーティーしたりなので、今年もいろいろハードになると思います」と話した。