落語家の林家たい平(53)が6日、都内で行われた「平成29年度ゆうもあ大賞」表彰式に出席した。

 これは「ゆうもあくらぶ」(1954年創立=会長・山東昭子氏)が58年に始めたもので、「その年にユーモアで貢献し、世の中に明るい話題を提供してくれた方」に「ゆうもあ大賞」が贈られる。

 たい平は「51年間続いた笑点が受賞し、代表して出席させていただいたものだと思っている」と喜んだ。

 お笑い界ではこの日、傘の上でまりや升を回す伝統芸能「太神楽」(だいかぐら)の曲芸師、海老一染之助さんが、肺炎のため都内の病院で83歳で死去した。

 たい平は「テレビと古典芸能を融合していただいて、『着物を着ている人がこんなにも面白いんだ』というものを広めていただいたのが海老一師匠だった」と述べた。

 当初は実の兄弟によるコンビだったが、兄の染太郎さんが2002年に死去し、染之助さんは一人で活動を続けた。「かれこれ10年以上前の、地方の寄席でお会いした。くわえばちで重い土瓶をくわえ、控え室でずっとお稽古されていた。僕たちも頑張らなきゃと思った」と回顧。「笑っていいともに出演されていた時は、僕は前座でしたから。雲の上のような存在だった」という。

「『とにかく明るく人を喜ばせるのが僕たちの仕事だから』ということを教えてもらった」と明かし、故人を悼んだ。

 表彰式には俳優・梅沢富美男(67)、将棋棋士の加藤一二三九段(77)も出席した。