俳優の小栗旬(34)が3日、大阪城ホールで行われた合唱コンサート「サントリー1万人の第九」に出演した。

 今年で35回目を迎える年末の恒例イベント。小栗は「第九」の演奏前に、歌詞の基になったシラーの詩「歓喜に寄せて」を翻訳・編集した「よろこびのうた」を観客の前で朗読した。

 小栗の父は、同イベントの舞台演出を1999年から担当する小栗哲家氏(68)。初の父子共演を果たし「とてつもないエネルギーでしびれました。(哲家氏とは)あまり絡んでいないので特別ありませんが、やはりこういうコンサートは家族がやってきたことなので、とても偉大な仕事をしてるんだなと改めて思いました」とコメントした。

 総監督・指揮を務める佐渡裕氏(56)は「旬君には朗読についていろいろ注文したけど、見事に僕が言ったことが体に入っていて、言葉となって人に伝わってすごいなと思いました。みんなが心を動かされて、同じ目的に向かえる、見事で素晴らしい朗読でした」と絶賛した。

 佐渡氏と哲家氏とは古くから親交があり「旬君のお父さんとは僕が学生時代から仕事を一緒にしていて、旬君が小学生くらいの時から役者を目指していると聞いていた。それからテレビや映画で見るようになって、まさかここまで有名になるとは。こういう形でないとなかなか一緒に仕事をすることはなかったと思うけど、旬君の兄も今回のイベントで舞台スタッフをしてくれている。家族総出の仕事となって(哲家氏は)すごくうれしいのでは」と話した。