【流行語大賞】「忖度まんじゅう」でホクホク…社員に手当支給

2017年12月01日 21時15分

審査員の(左から)俵万智氏、やくみつる氏、室井滋

 その年の世相を反映し、話題になった言葉に贈られる「現代用語の基礎知識 選 2017 ユーキャン新語・流行語大賞」の発表&表彰が1日、都内で行われた。年間大賞は2つ。SNSで「いいね!」を多く集めようとする若者の行動意識「インスタ映え」と、モリカケ問題で注目された「忖度(そんたく)」が選ばれた。

「インスタ映え」はファッション誌の読者モデル集団「CanCam it girl」が受賞。「忖度」の受賞者は補助金不正受給問題で、詐欺の疑いで逮捕され勾留中の籠池泰典森友学園前理事長ではなく、便乗して「忖度まんじゅう」を企画販売した「株式会社ヘソプロダクション代表取締役」の稲本ミノル氏だ。稲本氏は「正直複雑な気持ち。私がこのような賞をいただいてよいのか、ここに来てよいのか迷った」と話すが、一方で「7〜8月に5万個売れた。9月に(社員に)『忖度手当』を支給した」とホクホク顔。

 トップ10は、お笑い芸人ブルゾンちえみがはやらせた「35億」。芸能界で大活躍する将棋棋士・加藤一二三(ひふみ)九段の愛称「ひふみん」。北朝鮮のミサイル発射の情報を日本国民に騒音とともにもたらした「Jアラート」。睡眠不足が蓄積される現象だと教えた「睡眠負債」。ネット上に蔓延して風評被害を起こす「フェイクニュース」。官民が国民を踊らせようとしたが、ほとんどの人が乗らなかった「プレミアムフライデー」。次々と不祥事を起こす自民党の衆院議員を総称した「魔の2回生」。トランプ米大統領が言い始め、日本でも都知事が使った「○○ファースト」。

「選考委員特別賞」には、陸上男子100メートルで日本人で初めて10秒を切った桐生祥秀が叩き出した記録「9・98」秒と、フィーバーを巻き起こした将棋棋士、藤井聡太四段の連勝記録「29連勝」が受賞した。

 ブルゾン、加藤、桐生、藤井ら有名人が、軒並み表彰式を欠席(本部は「多忙」が理由と説明)したとあって、近年まれに見る地味な「流行語大賞」となった。

 選考委員の漫画家・やくみつる氏は壇上で「『髄液漏れ』とか『万歳三唱』とかセンセーショナルな言葉が出たのに、いささか(時期が)遅くてすくい切れなかった」とあいさつ。現在、話題の中心にある暴行問題から生まれた言葉をノミネートできなかったことを悔しがった。さらに、幕内貴ノ岩が横綱日馬富士から暴行されるきっかけとなった携帯電話を懐から取り出すパフォーマンスで会場の笑いを誘った。

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