【現役放送作家X氏の芸能界マル秘ウラ話】3日に生放送される「M―1グランプリ2017」はエントリー数が4000組を超えた。決勝進出者9組に敗者復活1組の計10組から「とにかく面白い漫才」の頂点が決まる。

 今大会の特徴としては、やはり漫才は吉本が強いということだ。ナインティナインの岡村隆史(47)は「カミナリ以外、やっぱり吉本興業。こういうことになると、またみんな言うんでしょ?『吉本ばっかり』みたいなことを」と心配する。

 おぎやはぎの小木博明(46)は「カミナリ以外(は吉本)…。さすがだね。やっぱり層が厚いわ。知らない名前が吉本から出てくるんだから。(おぎやはぎの所属する)人力舎はあんまり最近、聞かないか。落ち目よ、人力舎は」と語る。

 M―1にエントリーし、敗者復活に期待を寄せる南海キャンディーズの山里亮太(40)も「よくね『結局、吉本ばっかだな』みたいになるんだけど。準決勝を見に来た方とかは、それに対してちゃんと言えると思う。我ながら吉本ってスゲェなって思った。別によこしまな感じで吉本が残ってるってわけじゃないと思うな。負け犬が言うのもなんですけど」と笑顔。

 そんな中で注目すべきコンビはやはり、かまいたちだろう。前出の岡村は「パンクブーブーがM―1と『THE MANZAI』の両方優勝したのはありますけど『THE MANZAI』はもうない。『キングオブコント』とM―1の2冠っていうのはいない。かまいたち自体はね、キングオブコントでにゃんこスターにちょっと持って行かれた感があるんで、ここでちょっとやったろかって思ってると思う」。

 おぎやはぎの矢作兼(46)も「かまいたちは結局、漫才も面白いんだろうな。もしかしたらあるかもな、キングオブコントとM―1両方」と期待している。

 無名新人の中にも注目株がいる。男女コンビ「ゆにばーす」の川瀬名人(33)だ。とにかく漫才に無我夢中の男だ。バナナマン・日村勇紀(45)のイチ押しで「ゆにばーすの一人(川瀬)が、番組ですごいフィーチャーされてた。『M―1に出るために漫才やってるんです』みたいな感じで、それが気持ち悪くって。『お前はプライドが高い』みたいな感じのイジられ方で。でも、本当に出てきたからカッコイイな」と語る。

 矢作も「川瀬名人は『M―1で優勝したら引退する』って言ってんの。M―1が高校野球なんだよね。高校野球を見て漫才を始めたんだって。そっからテレビ出て、普通のバラエティー番組に出て面白いことを言うことには何も興味なくて。漫才が好きなんだって」と応援している。

 今年の優勝は、史上初の2冠を狙うかまいたちか、あるいは引退宣言の「ゆにばーす」か、はたまた誰も知らない漫才師か。生放送が楽しみだ。

☆プロフィル=1967年、東京・神楽坂生まれ。23歳の時にラジオ番組で放送作家デビュー。現在はPTAから苦情が絶えない某人気バラエティー番組やドラマの脚本を手掛ける。